「またリバウンドした……」

体重計の数字を見た瞬間、全身の力が抜けたのを今でもはっきり覚えています。あれだけ我慢して、あれだけ頑張ったのに、結局また元通り。それどころか、前より太っていることさえありました。

これまで私は、数え切れないほどのダイエットに挑戦してきました。糖質制限、置き換えダイエット、ファスティング、〇〇だけ食べる系、ジム通い…。雑誌やテレビ、SNSで「痩せる」と言われているものは、ほぼ一通りやったと思います。

でも結果はいつも同じでした。一時的には痩せる。周りからも「痩せたね!」と言われる。でもその後、必ずリバウンドする。

この記事では、そんなリバウンドを繰り返してきた私自身の体験と、現場で女性のダイエット相談を受けてきた専門家としての視点から、「なぜダイエット=我慢だと思うほど失敗するのか」「なぜリバウンドが止まらないのか」を、かなり赤裸々に書いていきます。

綺麗事は一切なしです。正直、恥ずかしい失敗談もたくさん出てきます。でも、それが「痩せたいのに痩せられない」「何度もリバウンドしてしまう」あなたの役に立つなら、包み隠さず書こうと決めました。


ダイエットを始めるたびに「今回は本気」と思っていた

ダイエットを始めるとき、私はいつも本気でした。

「今回は絶対に痩せる」「もうリバウンドしない」

そう決意して、ノートに目標体重を書いたり、スマホの待ち受けを理想の体型の女性にしたり。最初の1〜2週間は、驚くほど順調でした。

食事量を減らすと体重はすぐ落ちます。特に最初は水分が抜けるので、数字だけ見ると一気に成功した気分になります。

でも、ここからが地獄の始まりでした。

我慢すればするほど、頭の中が食べ物でいっぱいになる

ダイエット中の私は、常に食べ物のことを考えていました。

仕事中も、「今日の夜は何を食べちゃダメなんだろう」
寝る前も、「明日の朝ごはんをどうやって我慢しよう」

頭の中はずっと制限、禁止、ダメ、我慢。

心理学的に言うと、これは「思考の反芻(はんすう)」が起きている状態です。「考えないようにしよう」とするほど、その対象が頭から離れなくなる現象です。

「甘いものを食べちゃダメ」と思えば思うほど、ケーキやチョコの映像が鮮明になる。これ、ダイエットあるあるですよね。

つまり、我慢をベースにしたダイエットは、脳にとって拷問なんです。


リバウンドの引き金は「ちょっとくらい、いいよね」

私のリバウンドは、いつも同じパターンでした。

ある日ふと、こう思うんです。

「今日は頑張ったし、ちょっとくらいいいよね」

最初は、本当に少しです。クッキー1枚。チョコをひとかけ。ラテ1杯。

でも、その瞬間にスイッチが入ります。

「あ、食べちゃった。もう今日は終わりだ」

この思考、心理学では「オール・オア・ナッシング思考(全か無か思考)」と呼ばれます。

完璧じゃない=全部ダメ、という極端な考え方です。

この思考に入ると、人はブレーキが壊れます。「どうせダメなら、もういいや」となり、結果的にドカ食いしてしまう。

そして翌日、体重計に乗って絶望する。

「やっぱり私は意志が弱い」「痩せられない人間なんだ」

この自己否定こそが、リバウンドを加速させる最大の原因でした。


「痩せたい」が強すぎる人ほど、実は太りやすい

ここで少し、耳が痛い話をします。

実は、「絶対に痩せたい」「なんとしても痩せたい」という気持ちが強すぎる人ほど、リバウンドしやすい傾向があります。

理由はシンプルです。

痩せることがゴールになっているから。

体重が減ることだけに価値を置くと、手段を選ばなくなります。極端な食事制限、無理な運動、続かない方法。

でも、体は正直です。無理をすれば、必ず反動が来ます。

私自身、体重が減った瞬間は嬉しかった。でも、常にこう思っていました。

「いつまでこの生活を続けるんだろう」

その時点で、すでに失敗は決まっていたんです。


現場で見てきた「リバウンドする人」の共通点

ダイエット専門家として、これまで多くの女性の相談を受けてきました。匿名だからこそ話してくれた、本音や恥ずかしい失敗談もたくさん聞いてきました。

その中で、リバウンドを繰り返す人には、はっきりした共通点があります。

① 食事を「敵」だと思っている

「食べたら太る」「食べる=悪」

こうした思考が強い人ほど、食事がストレスになります。そしてストレスは、必ず過食として返ってきます。

② 成功体験が「我慢」しかない

過去に痩せた方法が、「とにかく食べなかった」「毎日苦しかった」だと、それ以外の選択肢を知らないまま大人になります。

でも、それは再現性がありません。

③ 失敗すると自分を責める

体重が増えるたびに、自分を罵る。

実はこれ、ダイエットにおいて最悪の行為です。自己否定はストレスを生み、ストレスは脂肪を溜め込みます。


私が気づいた「ダイエット=我慢」という最大の勘違い

何度もリバウンドを繰り返した末、私はようやく気づきました。

ダイエットは、我慢することじゃない。

正確に言うと、我慢を続けない仕組みを作ることでした。

ここを勘違いしたままでは、どんなダイエットも必ず失敗します。

次回の記事では、

  • なぜ「食べ方」を変えるとリバウンドしなくなるのか
  • 実際に私がやめた「太る食べ方」
  • 痩せたいのに痩せられない人が最初にやるべきこと
  • リアルな匿名Q&A(赤裸々すぎる相談内容)

これらを、さらに深く掘り下げていきます。

「ダイエットがつらい」「またリバウンドしそう」
そう感じているなら、あなたは間違っていません。間違っているのは、これまで教えられてきたダイエットの常識です。

続きでは、その常識をひっくり返します。


食べ方を変えたら、ダイエットが「普通の生活」になった

ダイエットという言葉を聞くと、どうしても「特別なこと」「期間限定の我慢」を想像しがちです。私もずっとそうでした。

でも、何度もリバウンドを経験して気づいたのは、ダイエットを特別扱いしている限り、必ず終わりが来るということ。

つまり、終わりが来るものは、必ず元に戻る。これがリバウンドの正体でした。

私がやったのは、食事量を減らすことでも、カロリー計算に縛られることでもありません。「食べ方」そのものを変えることでした。


私がまずやめた「太る食べ方」

ここからは、かなりリアルな話をします。

正直に言うと、以前の私は「そんな食べ方してたら太るよね」と言われても仕方ない生活をしていました。でも、当時はそれが普通だと思っていたんです。

① お腹が空きすぎてから食べる

「忙しいから」「今は我慢」

そうやって食事を後回しにした結果、限界まで空腹になり、夜に爆発。これ、リバウンド経験者あるあるです。

空腹が強すぎると、脳は生存モードに入ります。この状態では、理性はほぼ機能しません。早食い・ドカ食い・高カロリー嗜好、全部セットです。

② 食べながら罪悪感を感じる

「これ食べたら太るよな…」

こう思いながら食べると、不思議なことに満足感が下がります。心理学的には、認知的不協和が起き、脳がストレスを感じるからです。

結果、「まだ足りない」「もっと食べたい」となり、量が増える。

③ 平日は我慢、週末に爆発

平日ストイック、週末チート。

一見メリハリがあるように見えますが、これはリバウンド一直線コースでした。体は「いつ食べられなくなるかわからない」と学習し、脂肪を溜め込むようになります。


「食べていい」が増えるほど、なぜ痩せるのか

私がダイエットで一番驚いたのは、食べていいものを増やしたら、体重が安定したことでした。

以前は、ダイエット=禁止事項を増やすことだと思っていました。でも実際は逆だったんです。

・炭水化物をゼロにしない
・甘いものを完全禁止しない
・外食を悪者にしない

こうした「許可」が増えると、脳の緊張が一気に下がります。

心理学では、これを自己決定感と呼びます。人は「選べている」と感じるほど、暴走しにくくなる。

「食べちゃダメ」ではなく、「どう食べるか」に意識を向けた瞬間、ダイエットは別物になりました。


痩せたいのに痩せられない人が最初にやるべきこと

もしあなたが、

  • 何度もリバウンドしている
  • ダイエットがつらい
  • 食事のたびに罪悪感がある

こう感じているなら、最初にやるべきことは「痩せる方法を探すこと」ではありません。

今までのダイエットで、何を我慢してきたかを書き出すことです。

・本当は食べたかったもの
・無理してやっていたこと
・我慢してストレスだった習慣

これを可視化すると、「続かない理由」がはっきりします。

ダイエットは意志の問題ではなく、設計の問題です。


匿名だから話せた、リアルすぎるQ&A

Q1. ダイエット中なのに、夜になるとどうしても食べたくなります

A. 夜に食べたくなるのは、意志が弱いからではありません。日中の我慢が多すぎる可能性が高いです。

昼間に炭水化物や脂質を極端に減らすと、夜に反動が来ます。まずは「昼をちゃんと食べる」ことが、夜の暴食対策になります。

Q2. 何度もリバウンドしていて、自分に自信がありません

A. それは当然です。成功と失敗を繰り返せば、誰でも自信を失います。

でも、自信は「成功」から生まれるものではなく、「続けられた経験」から生まれます。小さく続く方法に切り替えましょう。

Q3. 外食が多くてダイエットできません

A. 外食が原因で太るのではなく、「外食=もういいや」という思考が原因です。

完璧を目指さず、選べる部分だけ選ぶ。それだけで十分、体は変わります。

Q4. 食事制限をやめたら太りそうで怖いです

A. 怖いと感じるのは、過去に極端な制限をしてきた証拠です。

制限を一気にやめるのではなく、「禁止を減らす」ことから始めてください。体も心も、少しずつ慣れさせるのがポイントです。

Q5. 体重が増えると、すべてが嫌になります

A. 体重=自分の価値、になっていませんか?

体重はただの数値です。増えた理由を責めるより、観察する。これができると、リバウンドは確実に減ります。

Q6. 痩せたい気持ちを手放したら、本当に痩せられますか?

A. 正確には、「痩せたい執着」を手放す、です。

痩せることを人生の最優先にしなくなったとき、皮肉なほど体は整い始めます。


ダイエットは「自分との付き合い方」だった

振り返ってみると、私がやっていたダイエットは、すべて「自分を管理すること」でした。

でも今は違います。

自分の体と交渉する、そんな感覚です。

「今日はこれくらいでいい」
「ここまで頑張ったから、明日は少し緩めよう」

こうした柔軟さが、結果的にリバウンドを防いでくれました。


ダイエット=我慢だと思っていた私が、本当に間違っていた理由

最後に、この記事のタイトルの答えを書きます。

私が間違っていたのは、我慢すれば痩せると思っていたことです。

本当に必要だったのは、

  • 我慢しなくていい食べ方
  • 失敗しても戻れる考え方
  • 一生続けられる現実的な選択

これらを積み重ねることでした。

もし今、「痩せたいのに痩せられない」「またリバウンドしそう」と感じているなら、あなたはダメなんじゃありません。

やり方が、あなたに合っていなかっただけです。

ダイエットは、人生を削るものではありません。人生を楽にするためのものです。

その第一歩は、我慢をやめることから始まります。