「ダイエット、もう何回失敗したかわからない」「痩せたい気持ちはあるのに、結局リバウンドしてしまう」──これは、私の元に寄せられる相談の中で、最も多い言葉です。
はじめまして。私はこれまで10年以上、女性向けにダイエットの実践サポートを行ってきた専門家です。カウンセリングの現場で、そして自分自身の身体で、数えきれないほどのダイエットとリバウンドを経験してきました。
この記事では、会議室で考えられた机上の空論ではなく、「現場」で起きているリアルな失敗、感情の揺れ、恥ずかしくて人には言えなかった過去も含めて、ライトファスティング(ゆる断食ダイエット)の本当の姿を赤裸々にお伝えします。
食事を減らさないのに、なぜ体が整い、リバウンドしにくくなるのか。その答えは「意志力」ではなく、「仕組み」と「心理」にありました。
なぜ多くのダイエットは失敗し、リバウンドするのか
ダイエットに挑戦したことがある人なら、一度は「よし、今回は本気で頑張ろう」と決意した経験があるはずです。糖質制限、置き換え、極端なカロリーカット、ファスティング……。
最初の1〜2週間は順調。体重が落ちると気分も高揚します。「私、やればできるじゃん」と思う。でも、その後に必ず訪れるのが停滞期、そして反動です。
意志が弱いからリバウンドするわけではない
多くの女性が自分を責めます。「続かなかった私が悪い」「誘惑に負けた私の根性が足りない」。でも、これは大きな誤解です。
心理学的に見ると、強い制限は反動行動を引き起こします。人間の脳は「奪われた」と感じると、必ず取り戻そうとする性質を持っています。
つまり、食事を減らしすぎるダイエットほど、脳は「非常事態」と判断し、食欲を強め、脂肪を溜め込もうとするのです。これがリバウンドの正体です。
私自身の失敗談:痩せたのに、心が壊れた
正直に告白します。私も過去に、1日800kcal以下の生活を3ヶ月続けたことがあります。体重は確かに落ちました。周囲からは「痩せたね」と言われ、優越感すら感じていました。
でも、内側はボロボロでした。常にイライラし、食べ物のことばかり考え、夜中に冷蔵庫を開けては自己嫌悪。最終的には反動で暴食し、3ヶ月で落とした体重以上に増えてしまったのです。
この経験が、「痩せたい」と「健康でいたい」は別物だと気づくきっかけでした。
ライトファスティングとは何か?
ライトファスティングとは、一般的な断食のように「食べない」ことを目的にした方法ではありません。むしろ、「食べ方」と「時間」に注目した、非常に現実的なダイエット手法です。
最大の特徴は、食事量を極端に減らさないこと。そして、日常生活を壊さずに続けられる点にあります。
「減らさない」のに整う理由
ライトファスティングでは、食事内容を極端に制限するよりも、「胃腸を休ませる時間」を意識します。たとえば、夜遅くまで食べ続ける生活をやめ、食事と食事の間隔を少し空ける。
これだけで、消化器官は回復し、ホルモンバランスが整い始めます。結果として、無理に痩せようとしなくても、体が自然と「余分な脂肪を手放すモード」に入るのです。
リバウンドしにくい最大の理由
ライトファスティングがリバウンドしにくいのは、「我慢」を前提にしていないからです。
人は我慢が続くと、必ずどこかで帳尻を合わせようとします。しかし、最初から我慢しない設計なら、反動そのものが起きにくい。
これは多くの相談者さんを見てきた中で、確信しているポイントです。
匿名相談で多かったリアルな声
ここからは、実際に寄せられた匿名相談をもとに、よくある悩みと本音を紹介します。かなり赤裸々な内容ですが、同じ気持ちを抱えている方も多いはずです。
「夜になると食欲が止まらない」
これは本当に多い相談です。実はこれ、意志の問題ではなく、日中のエネルギー不足が原因であることがほとんど。
昼間に「痩せたいから」と食事を減らすと、脳は夜に一気に取り戻そうとします。ライトファスティングでは、昼間はしっかり食べ、夜を軽く整えることで、この問題を解消していきます。
「頑張るほど体重が減らない」
頑張っているのに結果が出ないと、心が折れますよね。これはストレスホルモンが過剰に分泌されているサインかもしれません。
心理的ストレスは、脂肪を溜め込む最大の要因です。ライトファスティングは、頑張らない設計だからこそ、体重が動き出すケースが多いのです。
ライトファスティング実践前の心構え
「痩せたい」「リバウンドしたくない」──その気持ちはとても自然です。でも、ここで一つだけ大切な考え方をお伝えします。
ダイエットは短期決戦ではなく、生活の再設計です。
体重計の数字に一喜一憂するよりも、「続けられるか」「心がラクか」を基準にしてください。この視点を持てるかどうかで、結果は大きく変わります。
次回は、私自身がライトファスティングを実践して感じたリアルな変化、具体的なやり方、そしてQ&A形式でのズバリ回答を詳しくお伝えします。
ライトファスティングを実践して起きた、想像以上にリアルな変化
ここからは、私自身がライトファスティングを取り入れてからの体験談を、包み隠さずお話しします。成功した部分だけでなく、「正直これはキツかった」「ここで一度つまずいた」という失敗も含めてです。
最初の1週間:体重よりも先に心が揺れた
ライトファスティングを始めて、最初の数日は正直「これで本当に痩せたい私の気持ちに応えられるの?」という疑念がありました。
なにせ、食事量を減らしていない。むしろ「我慢しなくていい」という設計に、これまでのダイエット脳が混乱していたのです。
「こんなに食べて大丈夫?」
「頑張ってない私はズルしてる?」
この違和感こそ、長年刷り込まれた“ダイエット=苦しいもの”という思い込みでした。
2週間目:食欲に振り回されなくなった
変化を感じ始めたのは2週間目でした。夜になると暴走していた食欲が、不思議と落ち着いてきたのです。
以前は、夕食後に「甘いもの、何かないかな」と冷蔵庫を開けるのが無意識の習慣でした。それが、ある日ふと「今日は別にいらないか」と思えた瞬間がありました。
これは意志が強くなったわけではありません。体と脳が“満たされている”状態になった結果です。
体重が減るより先に、体が軽くなった
体重計の数字は、すぐには大きく動きませんでした。でも、朝起きたときの体の軽さ、むくみの減少、胃の重さがない感覚。
「あ、これが整うってことか」
そう実感したのを、今でもはっきり覚えています。
心理学的に見る「ライトファスティングが続く理由」
ライトファスティングが他のダイエットと決定的に違うのは、人間の心理構造を無視していない点です。
自己決定感があると、人は続けられる
心理学には「自己決定理論」という考え方があります。人は「やらされている」と感じる行動ほど、長続きしません。
厳しい制限ダイエットは、「守らなければならないルール」が多すぎる。その結果、心が反発し、リバウンドという形で爆発します。
一方、ライトファスティングは「自分で選んで整えている感覚」を持ちやすい。これが継続率を高め、結果的に痩せたい願望を叶えやすくするのです。
「できなかった自分」を責めなくなる
ダイエットが続かない最大の原因は、失敗そのものではありません。失敗した自分を責めて、投げ出してしまうことです。
ライトファスティングでは、「今日は少し食べすぎたな」という日があっても、軌道修正が簡単です。だから、自己嫌悪に陥りにくい。
この“戻れる安心感”が、リバウンドを防ぐ大きな鍵になります。
具体的なライトファスティングの実践ポイント
ここでは、私自身と多くの相談者さんが実践して効果を感じた、現実的なポイントをお伝えします。
完璧を目指さない時間設計
毎日きっちり守ろうとすると、必ず苦しくなります。大切なのは「だいたいこのリズム」という目安を持つこと。
夜遅くまで食べ続けない、朝は無理に食べない日があってもいい。この柔軟さが、長期的なダイエット成功につながります。
「食べない」より「整える」を意識する
痩せたい気持ちが強いほど、「何を減らすか」に意識が向きがちです。でも、ライトファスティングでは逆。
「胃腸を休ませる」「体を回復させる」ことを目的にすると、自然と食べ方が変わります。
体重よりも体調を記録する
体重は水分量やホルモンで簡単に変動します。一喜一憂すると、モチベーションが乱れます。
おすすめなのは、「朝のだるさ」「お腹の張り」「気分」の変化をメモすること。これが続ける力になります。
Q&A:よくある質問にズバリ回答
Q1. 本当に食事を減らさなくて痩せますか?
A. 減らすのではなく、整えることで結果的に過剰摂取が減ります。無理な制限がない分、リバウンドしにくいのが特徴です。
Q2. 過去に何度もリバウンドしていますが大丈夫?
A. むしろ、リバウンド経験者ほど向いています。我慢型ダイエットで傷ついた心を立て直す設計だからです。
Q3. すぐに体重が減らないと不安になります
A. 最初は体の中が整う期間です。体調の変化を感じ始めたら、数字は後からついてきます。
Q4. 外食や付き合いが多くてもできますか?
A. 可能です。完璧を目指さず、前後で調整する考え方がライトファスティングの強みです。
Q5. 意志が弱い私でも続けられますか?
A. 続かないのは意志の問題ではありません。仕組みを変えれば、誰でも続けやすくなります。
Q6. どれくらいで変化を感じますか?
A. 早い方で1〜2週間。体調や食欲の変化が最初のサインです。
Q7. 年齢的にもう遅い気がします
A. 遅すぎることはありません。むしろ年齢を重ねた体には、無理をしない方法が必要です。
「痩せたい」から「整えたい」へ視点を変える
ダイエットに失敗し続けてきた人ほど、「痩せなきゃ」という焦りを抱えています。でも、その焦りこそが、リバウンドの引き金になります。
ライトファスティングは、体重を減らすためのテクニックではなく、生活と心を整えるための方法です。
結果として痩せる。結果としてリバウンドしにくくなる。この順番を理解できたとき、ダイエットは敵ではなくなります。
もしあなたが今、「もう失敗したくない」「今度こそ変わりたい」と思っているなら、まずは頑張ることをやめてみてください。
整えることから、すべては始まります。
