こんにちは。これまで数え切れないほどのダイエット相談を受けてきた、女性向けダイエット専門家の私が、今回はかなり赤裸々に、自分自身の「冷え性×リバウンド地獄×ダイエット失敗」の体験談を書いていきます。
正直に言います。私はずっと「痩せたい」と思い続けてきました。でも、痩せては太り、太っては自己嫌悪、そしてまた新しいダイエットに手を出す。その繰り返しでした。
もしあなたが今、ダイエットを頑張っているのに痩せない、一時的に痩せても必ずリバウンドする、自分は意志が弱い人間なんだと責めているなら、この記事はきっと役に立ちます。
なぜなら、私がリバウンドを繰り返していた本当の原因は、食事制限でも運動不足でもなく、「冷え性を完全に無視していたこと」だったからです。
何度も失敗したダイエット遍歴|痩せたい気持ちだけが空回り
今でこそ「リバウンドを制する者はダイエットを制す」と自信を持って言えますが、ここに辿り着くまで、私は本当に遠回りをしました。
糖質制限、カロリー制限、置き換えダイエット、断食、酵素ドリンク、ジム通い、ランニング、筋トレ…。流行ったものはほぼ全部やりました。
最初の1~2ヶ月は、必ず体重が落ちます。そのたびに「やっと成功した!」と舞い上がる。でも、その後は決まってこうなります。
- 手足が異常に冷たくなる
- 生理周期が乱れる
- 夜眠れなくなる
- イライラが止まらない
- 甘いものが無性に欲しくなる
そしてある日、鏡の前で気づくんです。
「あれ?体重戻ってない?」
それどころか、前より体脂肪が増えて、下半身だけ太くなっている。お腹は冷たく、触るとヒヤッとする。これが、私のリバウンドの始まりでした。
リバウンドの本当の正体は「意志の弱さ」じゃなかった
多くの女性が勘違いしていますが、リバウンドは「意志が弱いから」起きるわけではありません。
心理学的に見ると、強い制限をかけたダイエットは、脳に「飢餓状態」と認識されます。すると脳は、生き延びるために次のような指令を出します。
- エネルギーを溜め込め
- 脂肪を落とすな
- 代謝を下げろ
ここで問題になるのが、冷え性です。
体が冷えていると、血流が悪くなり、内臓の働きが低下します。内臓温度が下がると、基礎代謝も一気に下がります。
つまり、冷え性のままダイエットをすると、「痩せにくく、太りやすい体」を自分で作ってしまうのです。
冷え性を放置したダイエットが招いた最悪の結末
私は当時、冷え性を完全に甘く見ていました。
夏でもエアコンの効いた部屋で足が冷える。冬は靴下を二重にしても冷たい。お腹は一年中冷たい。なのに、「太っているから冷えるんだ」と思い込んでいました。
だから、さらに食事を減らしました。
結果、どうなったか。
体重は減らないのに、顔色は悪くなり、クマができ、肌はガサガサ。生理痛は悪化し、PMSもひどくなりました。
そして何より辛かったのが、心の状態です。
「どうせまたリバウンドする」
「私には一生痩せられない」
「努力しても無駄」
完全に自己肯定感が崩壊していました。
転機になった「冷え性改善」という視点
そんな私の考えを180度変えたのが、ある女性からの匿名相談でした。
「何をやっても痩せない。足先が氷みたいに冷たい。お腹を触ると冷たい。これって関係ありますか?」
その相談をきっかけに、私は改めて温活と冷え性改善について徹底的に学び直しました。
そして気づいたんです。
「あ、これ全部、昔の私だ」
冷え性体質の人が太りやすい理由(心理+身体)
冷え性の人は、常に体がストレス状態にあります。
体が冷える=生命の危機。
脳は本能的に「脂肪を蓄えろ」と命令を出します。その結果、以下の悪循環が起こります。
- 代謝が下がる
- 脂肪が燃えない
- 食欲が乱れる
- 甘いものに依存しやすくなる
これを知らずに「もっと食事を減らそう」「もっと運動しよう」と頑張ると、心も体も壊れてしまいます。
私が最初にやめたこと|痩せるために「頑張る」のをやめた
冷え性改善ダイエットを始めるにあたって、私が最初にやったことは、意外にも何かを足すことではなく、やめることでした。
やめたこと① 無理な食事制限
カロリー計算、糖質カット、夜抜き。これらを一度すべてやめました。
最初は正直、怖かったです。「太るんじゃないか」という不安でいっぱいでした。
でも、体を温める食事を意識することで、むしろ食欲が落ち着いていきました。
やめたこと② 冷たい飲み物
夏でも常温か温かい飲み物に切り替えました。
これだけで、お腹の冷えが明らかに変わったのを今でも覚えています。
やめたこと③ 自分を責める思考
これが一番難しかったです。
「痩せられない=ダメな自分」という思考を手放すこと。
心理学的に見ると、自己否定が強い人ほどリバウンドしやすい傾向があります。
ストレスがホルモンバランスを乱し、結果的に太りやすくなるからです。
冷え性改善ダイエットで体に起きた最初の変化
冷え性改善を意識し始めて、最初に起きた変化は「体重」ではありませんでした。
- 朝起きたときのだるさが減った
- 手足の冷えが和らいだ
- お腹を触ったときの冷たさがなくなった
- 夜ぐっすり眠れるようになった
そして、気づけば食べ過ぎたい衝動が消えていたんです。
ここで私は初めて理解しました。
「痩せたいなら、まず体を安心させることが必要だったんだ」
冷え性改善を続けて起きた「本当の変化」|体重よりも先に心が変わった
冷え性改善を意識したダイエットを続けていく中で、私の中で一番大きく変わったのは、実は体重よりも「心」でした。
以前の私は、毎朝体重計に乗っては一喜一憂し、0.1kg増えただけで一日中気分が落ち込み、「もうダメだ」「やっぱり私は痩せられない」と自分を責めていました。
でも、冷え性改善を軸にしたダイエットでは、体重の数字を追うことをやめました。
すると、不思議なことに、
- 体重計に乗らなくても不安にならない
- 食事を楽しめるようになった
- 「痩せたい」が「整えたい」に変わった
この心の変化が、結果的にリバウンドしない体づくりにつながっていったのです。
体重が自然に落ち始めたタイミング
冷え性改善を始めてから、約1ヶ月半が経った頃。
久しぶりに体重計に乗ってみると、無理な食事制限も激しい運動もしていないのに、体重が少しずつ減っていました。
それも、以前のような「ガクン」と落ちてすぐ戻る痩せ方ではなく、
- 下半身がスッキリしてきた
- お腹のぽっこり感が減った
- むくみにくくなった
という、明らかに「質の違う痩せ方」でした。
ここで確信しました。
冷え性を改善すると、体はちゃんと痩せる準備を始める
リバウンドしなくなった決定的な理由
これまで何度もダイエットに成功しては失敗してきた私が、なぜ今回はリバウンドしなかったのか。
その理由は、とてもシンプルです。
「我慢」をベースにしていなかったから
以前のダイエットは、常に「我慢」「制限」「耐える」がセットでした。
心理学的に見ると、我慢が続く状態は、脳に強いストレスを与えます。ストレスホルモンが分泌されると、脂肪を溜め込みやすくなり、暴食の引き金にもなります。
一方、冷え性改善ダイエットは、
- 体を温める
- 血流を良くする
- 内臓を元気にする
という「回復」を軸にしています。
体が安心すると、脳も安心する。脳が安心すると、無理な食欲が消える。
この流れができたことで、リバウンドは自然と起きなくなりました。
冷え性改善ダイエット|具体的にやったこと
食事編|温めることを最優先
カロリーや糖質よりも、「冷やさない」「温める」を基準に食事を選びました。
- 朝は必ず温かいものを食べる
- 生野菜よりも温野菜を選ぶ
- 白湯や温かいお茶を習慣化
「痩せたいから食べない」ではなく、「整えるために食べる」という意識に変えたことが大きかったです。
生活習慣編|小さな温活の積み重ね
- シャワーだけで済ませず湯船に浸かる
- お腹・首・足首を冷やさない
- 寝る前に深呼吸して自律神経を整える
どれも地味ですが、続けることで確実に体が変わりました。
匿名相談Q&A|冷え性×ダイエットのリアルな悩みにズバリ回答
Q1. 冷え性でも本当に痩せられますか?
A. 痩せられます。ただし「冷え性を改善しながら」が条件です。冷えたままのダイエットはリバウンドの原因になります。
Q2. 運動しなくても大丈夫?
A. 最初は無理に運動しなくて大丈夫です。血流が改善すると、自然と体を動かしたくなります。
Q3. 食べる量が増えて太りませんか?
A. 温める食事は満足感が高く、結果的に食べ過ぎが減ります。量より質が重要です。
Q4. どれくらいで効果が出ますか?
A. 早い人で2~3週間、体感の変化が出ます。体重より体調の変化を目安にしてください。
Q5. 生理前の暴食が止まりません
A. 冷え性改善でホルモンバランスが整うと、徐々に落ち着いてきます。自分を責めないことが大切です。
Q6. 以前のダイエットに戻りそうで不安です
A. 不安になるのは自然です。「痩せたい」より「整えたい」に意識を戻してください。
冷え性改善ダイエットは「人生を取り戻すダイエット」
冷え性改善を通じて私が手に入れたのは、体重の数字だけではありません。
- 自分を信じる感覚
- 食事を楽しむ心
- リバウンドへの恐怖からの解放
もし今あなたが、ダイエットに疲れ切っているなら、無理に痩せようとしなくて大丈夫です。
体を温め、整えること。
それが、結果的に一番の近道でした。
「痩せたい」と願うすべての女性が、もうリバウンドで自分を責めなくて済むように。
この体験談が、あなたの一歩になれば嬉しいです。
