「またリバウンドした……」。
体重計の数字を見た瞬間、全身から力が抜けて、床に座り込んだことがあります。
あれだけ我慢して、あれだけ頑張って、やっと痩せたはずなのに。
ダイエットに失敗するたび、私は自分を責め続けてきました。

こんにちは。私はこれまで女性向けに数多くのダイエット実践サポートをしてきた専門家です。
でも正直に言います。
一番ダイエットに失敗してきたのは、他でもない「私自身」でした。

この記事では、
・何度もダイエットに挑戦してはリバウンドを繰り返した話
・「腸内環境」という意外な視点で人生が変わり始めた体験談
・心理学的に見た「痩せられない人の思考パターン」
・匿名相談に対する、かなりストレートなQ&A回答
を、赤裸々に、包み隠さず書いていきます。

「ダイエットしても続かない」
「頑張っているのに痩せたい気持ちだけが空回りする」
「結局リバウンドして自己嫌悪に陥る」
そんなあなたに、現場目線のリアルな話を届けます。


なぜ私はダイエットに失敗し続けたのか

痩せたい一心で、何度も自分を壊した

過去の私は、典型的な「痩せたいが暴走するタイプ」でした。
糖質制限、断食、置き換え、サプリ、エステ……。
流行っているものは、ほぼ全部試しました。

最初は体重が落ちるんです。
数字が減ると嬉しくて、さらに制限を強める。
でもある日、突然スイッチが切れる。

夜中にキッチンで、無心で菓子パンを食べている自分。
「もうどうでもいい」と思いながら、涙が止まらなかった。
翌朝、体はむくみ、心はズタズタ。
そして数週間後、必ずリバウンド。

この繰り返しでした。

リバウンドするたび、自己肯定感が削られていく

リバウンドって、体重が戻るだけじゃないんです。
一番壊れるのは「心」。

「私は意志が弱い」
「どうせまた失敗する」
「痩せたいなんて思う資格もない」
こんな思考が、頭の中を占領していきました。

心理学的に言うと、これは学習性無力感の状態です。
何度も失敗体験を重ねると、人は「どうせやっても無駄」と思い込み、正しい行動すら選べなくなります。

ダイエットが続かない人の多くは、
方法が悪いのではなく、
心がすでに疲弊しきっているケースが本当に多いのです。


「腸内環境」という言葉を、正直ナメていました

腸活?どうせまた流行りでしょ、と思っていた

腸内環境、腸活、腸内フローラ。
正直、最初は完全にスルーしていました。

だって、
「腸を整えたら痩せる」なんて、ふわっとしすぎじゃないですか。
筋トレやカロリー計算の方が、よほど分かりやすい。

でも、ある時サポートしていた女性から、こんな相談を受けました。

「食事制限してるのに、なぜか常にイライラして、甘いものがやめられません。
自分でもおかしいって分かってるのに、止まらないんです」

この言葉を聞いた瞬間、
過去の自分がフラッシュバックしました。

腸と心は、想像以上につながっている

調べていくと分かったのですが、
腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、感情と密接に関わっています。

・幸せホルモン「セロトニン」の約90%は腸で作られる
・腸内環境が乱れると、不安感や衝動性が強くなる
・ストレスが強い人ほど、便秘や過食が起きやすい

つまり、
腸が乱れている状態で、ダイエットを成功させるのは至難の業だったんです。

「痩せたいのに食べてしまう」
「我慢できない自分が嫌い」
これ、意志の問題じゃありません。
腸と脳の連携が崩れているサインでした。


私が実際にやった「腸活ダイエット」の第一歩

いきなり完璧を目指すのをやめた

ここで、過去の失敗を活かしました。
「完璧主義は、リバウンドの入口」

だから私は、腸活ダイエットをこう定義しました。

  • 体重を減らすことを最優先にしない
  • まず「心が安定する食事」を作る
  • 3割できたらOKとする

最初にやったのは、たったこれだけです。

朝に○○を足しただけで、食欲が変わった

具体的には、
朝食に発酵食品と食物繊維を一品足すだけ。

ヨーグルト、納豆、味噌汁、キムチ。
そこに、野菜か果物を少し。

これだけで、驚くことが起きました。

・午前中の間食が減った
・理由のないイライラが少し軽くなった
・「痩せたい!」という焦りが弱まった

体重は、まだほとんど変わりません。
でも、心が違った。

「今回は、前と違うかもしれない」
この感覚を、久しぶりに味わいました。


リバウンドを繰り返す人の共通点(心理学的視点)

ダイエット=罰ゲームになっている

多くの相談を受けてきて分かったのは、
リバウンドしやすい人ほど、ダイエットを「罰」だと思っていること。

・食べたいものを我慢する罰
・太った自分への懲罰
・できなかったら自己否定

これでは、続くわけがありません。

腸内環境を整えるアプローチは、
「足りないものを満たす」視点です。

この考え方に切り替わった瞬間、
ダイエットが少しだけ、優しくなりました。

――この続きでは、
さらに踏み込んだリアルな体験談と、
匿名相談Q&A(ズバリ回答)を掲載します。

【後編へ続く】


腸活ダイエットを続けて起きた、体重以外のリアルな変化

最初に変わったのは「数字」ではなく「思考」だった

腸内環境を意識したダイエットを始めて、正直に言うと、
最初の2週間は体重がほとんど動きませんでした。

過去の私なら、ここで確実にやめていました。
「やっぱり意味ないじゃん」と、別の方法に飛びついていたはずです。

でも今回は違いました。

なぜなら、
食欲に振り回される感覚が、明らかに減っていたから。

・夕方になると無性に甘いものを探していたのがなくなった
・「疲れたから食べる」という衝動が弱くなった
・お腹が空いた理由を冷静に考えられるようになった

この変化は、体重以上に大きかったです。

「痩せたい」が「整えたい」に変わった瞬間

ある日、ふと気づいたんです。

「痩せたい、痩せたい」と頭の中で叫んでいない自分に。

代わりに浮かんでいたのは、
「今日は腸の調子どうかな」
「昨日の食事、ちょっと偏ってたかも」

この意識の変化が、
リバウンド体質から抜け出す分岐点でした。

心理学的に見ると、これは
「結果目標」から「プロセス目標」への移行です。

体重という結果だけを追う人ほど、
うまくいかない時に心が折れやすい。

一方で、腸内環境を整えるというプロセスに集中すると、
小さな成功体験を毎日積み上げられるようになります。


正直に言います。腸活も楽なことばかりではありませんでした

外食・飲み会・忙しさで崩れた日もある

もちろん、完璧なんて無理です。

・仕事が立て込んでコンビニ食が続いた週
・飲み会続きで腸が完全にストライキを起こした日
・「今日はもうどうでもいい」と投げやりになった夜

腸活ダイエット中でも、全部ありました。

でも、以前と決定的に違ったのは、
「失敗=終了」にならなかったことです。

リバウンドしない人は「戻り方」を知っている

腸内環境が整ってくると、
乱れたときのサインにも気づきやすくなります。

・便の状態
・お腹の張り
・理由のない不安感

これらを「ダメな自分の証拠」にせず、
「調整ポイント」として扱えるようになりました。

だから、崩れても戻せる。

これが、
リバウンドを繰り返す人と、卒業する人の最大の違いです。


匿名相談Q&A|腸活ダイエットのリアルな悩みにズバリ回答

Q1:腸活をしているのに、体重が全然減りません。不安です

A:正常です。むしろ、良い兆候の可能性があります。

腸内環境が乱れている状態では、
体は「痩せる準備」ができていません。

先に整うのは、
食欲・ホルモン・メンタル。

体重は、一番最後に結果としてついてきます

Q2:甘いものがどうしてもやめられません

A:意志の問題ではありません。

腸内環境が乱れると、
血糖値の乱高下が起きやすく、
強烈な甘味欲求が出ます。

まずは我慢より、
食物繊維と発酵食品を増やすこと。

甘いものを「敵」にしない方が、結果的に減ります。

Q3:腸活って、結局何を食べればいいんですか?

A:シンプルでOKです。

・発酵食品を1日1〜2品
・野菜、海藻、きのこを少し意識
・水分をしっかりとる

完璧なメニューは不要です。
続かない食事は、どんな理論も意味がありません。

Q4:便秘が改善しません。向いていないのでしょうか

A:焦らないでください。

腸内環境の改善には、個人差があります。
ストレス、睡眠、運動不足も大きく影響します。

「食事だけでどうにかしよう」としないことが大切です。

Q5:ダイエットが怖くなってしまいました

A:それだけ、たくさん傷ついてきた証拠です。

無理に痩せようとしなくていい。
まずは「壊さない」ことを最優先にしてください。

腸活は、心を守りながら進められるダイエットです。

Q6:結局、リバウンドしない人は何が違うんですか?

A:「戻ること」を失敗だと思っていません。

一時的に体重が増えても、
生活を立て直す術を知っている。

それは、腸と心の状態を把握しているからです。


腸が整うと、人生の選択が変わり始める

腸活ダイエットを続けて、
一番驚いたのは、ダイエット以外の部分でした。

・無理な予定を入れなくなった
・自分の疲れに早く気づけるようになった
・「どうせ私なんて」という口癖が減った

腸が整うと、心が整う。
これは、きれいごとではありません。

何度もリバウンドして、
何度も「痩せたい」と自分を責めてきた人ほど、
このアプローチは救いになります。

ダイエットは、戦いじゃない。
調整です。

この記事が、
あなたの「最後のダイエット」のきっかけになれば嬉しいです。