「またリバウンドした…」
体重計の数字を見た瞬間、頭が真っ白になったことは、これまで何度もあります。
ダイエットを始めるたびに、
「今度こそ本気」
「絶対に痩せたい」
そう思っているのに、結果はいつも同じ。
一時的に痩せる → 気が緩む → 食欲が止まらない → リバウンド。
気づけば「リバウンド常連」という言葉が、
一番しっくりくる自分になっていました。
今でこそダイエット専門家として、女性向けに実践サポートをしていますが、
ここまで来る道のりは、正直かなり泥臭いものでした。
この記事では、
なぜ私は何度もリバウンドしたのか
なぜ腸内環境改善で初めて変われたのか
そのすべてを、かなり赤裸々に書いていきます。
どんなダイエットをしても続かなかった過去
私はこれまで、本当にいろいろなダイエットを試してきました。
- 糖質制限ダイエット
- 置き換えダイエット
- ファスティング
- サプリ依存型ダイエット
- 毎日ジムに通う生活
流行ったもの、専門家が勧めていたもの、
雑誌やテレビで「痩せる」と言われていたもの。
一通り、ほぼ全部やりました。
結果はどうだったか。
全部、一時的。
短期間で体重は落ちる。
周りから「痩せたね」と言われる。
でも、その裏で起きていたのは、
- 常に空腹
- イライラ
- 食べ物のことばかり考える毎日
そしてある日、糸が切れたように食べ始める。
「今日はいいや」
その一言が、リバウンドの始まりでした。
リバウンドするたびに増えていった自己否定
体重が戻るだけなら、まだ良かった。
一番つらかったのは、心が削られていく感覚です。
「どうせ私なんて」
「痩せたいって言う資格ない」
そんな言葉を、自分に向けて何度も何度も投げていました。
ダイエットが失敗するたびに、
自信も一緒に失っていったんです。
「また太ったね」の一言で心が折れた日
忘れられない出来事があります。
久しぶりに会った知人に、何気なく言われた一言。
「あれ?ちょっと戻った?」
悪気がないのは分かっていました。
でも、その瞬間、胸の奥がズキッと痛んだ。
家に帰って、鏡を見て、体重計に乗って、
結局その日は泣きました。
「私、何をやってもダメなんだ」
この頃の私は、
ダイエット=自分を責める行為になっていました。
なぜ私はリバウンドを繰り返したのか
今なら、はっきり分かります。
私がリバウンドを繰り返した理由は、
意志が弱かったからでも、努力が足りなかったからでもない。
問題は「体の仕組み」を無視していたこと
当時の私は、
「痩せたい=食べる量を減らす」
「太る=食べすぎ」
この考え方しか持っていませんでした。
でも実際には、
体はそんな単純な仕組みではありません。
特に重要だったのが、腸内環境。
腸内環境が乱れると起きる「痩せられない連鎖」
腸内環境が悪化すると、体ではこんなことが起きます。
- 血糖値が乱れやすくなる
- 満腹感を感じにくくなる
- ストレスホルモンが増える
- 甘いもの・脂っこいものが欲しくなる
つまり、
「痩せたい」と思うほど、体が太ろうとする状態
になっていたんです。
この状態で、
さらに食事制限や我慢を重ねれば、どうなるか。
答えは簡単。
リバウンド一直線です。
腸内環境改善に目を向けたきっかけ
きっかけは、とある相談でした。
匿名で届いた、30代女性からの相談。
「何をしてもリバウンドします。
もう痩せたいと思うこと自体が怖いです。」
その文章を読んだとき、
過去の自分と重なって、胸が苦しくなりました。
そして思ったんです。
「このままじゃダメだ」
「根本から変えなきゃ」
そこで初めて、
腸内環境改善を“ダイエットの中心”に置くことを決めました。
最初に変えたのは「痩せようとする考え方」
腸内環境改善ダイエットを始めて、
まず変えたのは食事内容…ではありません。
考え方です。
「痩せたい」より「整えたい」へ
それまでの私は、常に
「早く痩せたい」
「数字を減らしたい」
この気持ちに支配されていました。
でも腸活では、こう考えるようにしました。
「今は体を安心させる時期」
この意識の切り替えが、
後のリバウンド回避に大きく影響します。
体重が減る前に起きた意外な変化
腸内環境改善を意識し始めて、
最初の2〜3週間。
体重は、ほとんど変わりませんでした。
でも、その代わりに、
これまで感じたことのない変化がありました。
- 間食を探さなくなった
- 食後の罪悪感が減った
- イライラする頻度が減った
- お腹の調子が安定した
このとき、初めて思いました。
「あ、今回は今までと違う」
体重の増減だけに振り回されない感覚。
これこそが、
腸内環境改善ダイエットの最大の特徴です。
次回【第2回】では、
- 私が実際にやった腸内環境改善の具体策
- リバウンドを止めた食事と習慣
- 匿名相談Q&A(5〜8問)
を中心に、さらに深く掘り下げていきます。
リバウンド常連だった私が実践した腸内環境改善の具体策
第1回でお伝えした通り、
腸内環境改善を意識し始めた当初、体重はほとんど動きませんでした。
でも、ここで焦ってはいけません。
私はこれまで、「体重が減らない=失敗」と決めつけて、
何度もダイエットを投げ出してきました。
今回は、その失敗を繰り返さないために、
腸を整えることだけに集中しました。
① 食事量を減らすのをやめた
まず最初にやめたのが、
「とにかく食べる量を減らす」という発想です。
以前の私は、
- お腹が空いても我慢
- 夜はほぼ食べない
- 空腹=痩せている証拠
こんな思考でした。
でも、腸内環境の視点で見ると、
これは完全に逆効果。
腸は、食事が極端に減ると、
「この体は危険だ」
「エネルギーを溜め込め」
と判断します。
結果、脂肪を溜めやすくなり、
リバウンドしやすい体になる。
そこで私は、
量よりもリズムを整えることを優先しました。
② 朝食を「腸のスイッチ」にした
リバウンド常連だった頃の私は、
朝ごはんをほぼ食べていませんでした。
理由はシンプル。
「朝食べなければ、その分痩せる」
と信じていたからです。
でも実際は、朝食抜きは腸にとって大きなストレス。
腸内環境改善を意識してからは、
少量でも必ず朝に食べるようにしました。
- 具だくさんの味噌汁
- ご飯を軽く一膳
- 納豆や卵
完璧じゃなくていい。
「今日も腸に栄養が入ってきた」
そう安心させることが目的です。
③ 発酵食品は「頑張らない」
腸活というと、発酵食品を思い浮かべる方が多いと思います。
私も最初は、
「毎日ヨーグルト」
「毎日納豆」
と、義務のように食べていました。
でも、正直しんどい。
そして、ストレスを感じながら食べる発酵食品は、
腸にとってプラスになりません。
そこで方針を変更。
「好きな発酵食品を、食べたいときに」
- 味噌汁
- ぬか漬け
- キムチ
これだけで、腸への負担はかなり減りました。
腸内環境改善で「間食」が自然に減った理由
腸活を続けていく中で、
一番驚いた変化があります。
間食を我慢していないのに、減った。
血糖値の乱れが落ち着いた
以前の私は、血糖値がジェットコースター状態でした。
急激に上がって、急激に下がる。
その結果、
「何か食べたい」
「甘いものが欲しい」
という衝動が頻繁に起きていました。
腸内環境が整い、食事リズムが安定すると、
血糖値も緩やかに推移するようになります。
これが、意志に頼らず間食が減る正体です。
「食べたい=悪」という思考が消えた
もう一つ大きかったのが、
心理的な変化。
腸内環境が整うと、セロトニン(幸せホルモン)が安定します。
すると、
- 不安感が減る
- 自己否定が減る
- 衝動食いが減る
「また食べちゃった…」と自分を責める回数が、
明らかに減りました。
【匿名相談Q&A】リバウンドに悩む女性の本音
Q1. 腸活しても体重が減らず不安です
A. 不安になるほど、真剣に向き合っている証拠です。
腸内環境が整う前に体重だけ落とすと、リバウンドのリスクが高くなります。
今は「戻らない体」を作る期間だと思ってください。
Q2. ダイエット中でも甘いものは食べていいですか?
A. 完全禁止はおすすめしません。
我慢が続くと、腸にも心にもストレスがかかります。
「量を決めて、味わう」ことが大切です。
Q3. 何度もリバウンドしてきて自信がありません
A. それは失敗ではなく、経験値です。
リバウンド経験が多い人ほど、腸内環境改善の効果を実感しやすい傾向があります。
Q4. 運動はした方がいいですか?
A. 無理にする必要はありません。
まずは腸内環境を整え、体調と気持ちが安定してからで十分です。
Q5. どれくらいで変化を感じますか?
A. 早い人で2〜3週間、平均で1〜2か月です。
体重より先に、食欲やメンタルの変化が現れます。
Q6. 本当にリバウンドしませんか?
A. 「しない」というより、「しにくくなります」。
腸が安定すると、無理な食欲が起きにくくなります。
リバウンド常連だった私が伝えたいこと
最後に、これだけは伝えさせてください。
リバウンドを繰り返したあなたは、失敗者じゃありません。
体の仕組みを知らないまま、
必死に頑張ってきただけ。
ダイエットは、
「自分を追い込むもの」ではなく、
「自分を整えるもの」です。
腸内環境を味方につければ、
- 我慢だらけのダイエット
- リバウンド前提の減量
ここから、確実に抜け出せます。
「また太ったらどうしよう」ではなく、
「今回は大丈夫」と思える感覚。
それを、ぜひ体験してほしい。
痩せたい気持ちは、間違っていません。
変えるべきは、やり方だけです。
