痩せたいのに我慢できない…その原因、腸にありました
「ダイエット、もう何回目だろう…」
「今度こそ痩せたいって思ってるのに、気づいたらまた元通り」
これは、これまで私の元に寄せられてきた、匿名相談の中でも圧倒的に多い本音です。
そして、正直に言います。
私自身も、まったく同じことを何度も何度も繰り返してきました。
一時的には痩せる。体重計の数字が減る。
でも気づけば、リバウンドして、前より太って自己嫌悪。
「私って意志が弱いんだ…」
「我慢できない自分が悪いんだ…」
そう思っていた時期が、長くありました。
でも、ダイエット専門家として現場で何百人もの女性をサポートし、
そして自分自身の失敗と成功を繰り返す中で、ある共通点に気づいたんです。
「痩せたいのに我慢できない」その根本原因は、意志でも性格でもなく、腸だった。
何度ダイエットしてもリバウンドする本当の理由
これまで、糖質制限、置き換え、ファスティング、サプリ、ジム通い…
ありとあらゆるダイエットを試してきました。
確かに、一時的には痩せます。
でも、その後ほぼ確実にリバウンド。
しかも、回を重ねるごとに「痩せにくく、太りやすい体」になっていく感覚。
ここで、多くの人が勘違いしているポイントがあります。
「食べすぎ=意志が弱い」という大きな誤解
実は、食欲は感情や根性ではコントロールできません。
心理学・栄養学の両面から見ても、食欲の大部分は
ホルモンと腸内環境によって支配されています。
特に問題になるのが、以下の状態です。
- ストレスが多い
- 睡眠不足
- 過度な食事制限
- 早食い・不規則な食事
これらが重なると、腸内環境が乱れ、
「もっと食べろ」という指令が脳に強烈に送られます。
つまり、我慢できないのはあなたのせいじゃない。
腸が悲鳴を上げているだけなんです。
【赤裸々体験談】私が一番太ったダイエット失敗期の話
ここからは、かなり正直に書きます。
ダイエット専門家として活動する前、
私は「痩せたい」という気持ちに振り回されていました。
当時、流行っていたのは糖質ほぼゼロ生活。
「炭水化物は太る」
「白米は敵」
そんな言葉を信じて、
朝はコーヒーだけ、昼はサラダ、夜はささみ。
最初の2週間で、体重は落ちました。
「やった!私、成功してる!」
でも、3週間目くらいから異変が起きます。
- 常にイライラする
- 夜眠れない
- 甘いものが頭から離れない
ある夜、仕事帰りにコンビニに寄った時、
気づいたらスイーツコーナーの前で立ち尽くしていました。
「今日は1個だけ」
そう思って買ったはずなのに、
家に帰る頃には袋の中に菓子パン、アイス、チョコ。
結果、その夜に全部食べました。
食べながら泣いて、食べ終わって自己嫌悪。
翌朝、体重は増えていました。
「やっぱり私はダメだ」
そう思って、さらに食事制限を強化。
その結果、1か月後には以前より体重が増えていました。
これが、私の最悪のリバウンド期です。
腸内環境が乱れると「痩せたい」が叶わなくなる理由
この失敗のあと、私は徹底的に学びました。
なぜ、あんなに食欲が暴走したのか。
なぜ、痩せたいのに逆に太ったのか。
腸は「第二の脳」と呼ばれている
腸には、脳に次いで多くの神経細胞があります。
そして、幸せホルモン(セロトニン)の約90%は腸で作られる。
つまり、腸内環境が乱れると、
- 気分が落ち込む
- ストレス耐性が下がる
- 甘いもの・脂っこいものを欲する
という状態になります。
この状態でダイエットをしようとしても、
リバウンド一直線なのは、ある意味当然なんです。
「痩せたい人ほど腸を無視している」という現実
多くのダイエット情報は、
- カロリー
- 糖質
- 脂質
この話ばかり。
でも、腸内環境がボロボロなまま数字だけ管理しても、体は言うことを聞きません。
むしろ、
「生きるためにもっと食べろ」
「今は飢餓状態だ」
と判断され、脂肪を溜め込みます。
リバウンドを繰り返す人の心理パターン
ここで、心理学的な視点も入れておきます。
完璧主義がリバウンドを招く
痩せたい人ほど、こんな思考を持っています。
- 「やるなら完璧に」
- 「少しでも食べたら失敗」
- 「今日はダメだったから全部台無し」
これ、実はリバウンド思考です。
腸内環境が乱れて食べすぎる
↓
自己嫌悪
↓
さらに厳しい制限
↓
暴食
この負のループを、何度も繰り返します。
だからこそ必要なのが、腸から整えるダイエットなんです。
ここまで読んで、「もしかして私も…」と感じた方。
それは、とても正常な反応です。
痩せたいのに我慢できないのは、あなたが弱いからじゃありません。
次回は、私が実際にリバウンドを止めた腸活ダイエットの具体的な方法と、
匿名相談Q&Aを交えながら、さらに深く解説していきます。
私がリバウンドを止められた「腸活ダイエット」実践ステップ
第1回を読んで、「まるで自分のことを書かれているみたい…」と感じた方も多いと思います。
ここからは、実際に私がリバウンド地獄から抜け出した具体的な方法を、包み隠さずお伝えします。
派手な方法ではありません。
でも、この方法に変えてから、体重より先に「食欲」と「メンタル」が安定しました。
ステップ①「まず痩せようとするのをやめた」
これは衝撃かもしれません。
でも、私が最初にやったことは、「痩せたい」という目標を一旦手放すことでした。
なぜなら、
- 痩せたい → 制限する
- 制限する → 腸が荒れる
- 腸が荒れる → 食欲暴走
このループを止めない限り、どんなダイエットも失敗すると気づいたからです。
なので私は、目標をこう変えました。
「体重を減らす」→「腸を安心させる」
ステップ② 朝ごはんを抜くのをやめた
正直、これが一番怖かったです。
「朝ごはんなんて食べたら太る」
「空腹時間を伸ばさないと痩せない」
そう信じ込んでいました。
でも、腸の視点で見ると真逆。
朝食を抜くと、腸はこう判断します。
「この体、いつ食べ物が来るかわからない」
「エネルギーを溜め込もう」
結果、脂肪を溜めやすくなり、
夜に強烈な食欲が来ます。
私はまず、量は少なくてもいいから朝に何か食べることから始めました。
- おにぎり半分
- 具だくさん味噌汁
- ヨーグルト+はちみつ
これだけで、夕方の爆食い衝動が明らかに減ったんです。
ステップ③ 発酵食品を「義務」にしなかった
腸活=発酵食品。
これはよく言われますが、無理に食べると逆効果です。
実際、私も以前は、
「納豆食べなきゃ」
「ヨーグルト毎日食べなきゃ」
と義務感で続けていました。
でも、ストレスは腸の大敵。
そこでやり方を変えました。
「食べたいと思える発酵食品だけを選ぶ」
- 味噌汁
- キムチ
- ぬか漬け
毎日じゃなくていい。
でも、「美味しい」「落ち着く」と感じることを大事にしました。
腸活ダイエットで起きたリアルな変化
正直、最初の1~2週間は、体重にほとんど変化はありませんでした。
でも、こんな変化が先に来ました。
- お腹の張りが減った
- 便通が安定した
- 甘いものへの執着が弱くなった
- イライラが減った
この時点で、私は確信しました。
「あ、今回はリバウンドしないやつだ」
体重が動き始めたのは、1か月ほど経ってから。
でも、不思議と焦りはありませんでした。
なぜなら、食欲が暴走しない=戻る気がしないから。
【匿名相談Q&A】痩せたい女性たちのリアルな声
Q1. 腸活しても全然痩せないんですが、意味ありますか?
A. あります。むしろ「今は準備期間」です。
腸内環境が整う前に体重だけ落ちると、高確率でリバウンドします。
先に食欲とメンタルが安定していれば、後から体重はついてきます。
Q2. ダイエット中に甘いものを食べてもいいんですか?
A. はい、むしろ「我慢しすぎない」方が成功率は高いです。
腸活ダイエットでは、完全禁止はしません。
「罪悪感なく、少量を味わう」ことがポイントです。
Q3. 何を食べたらいいかわからなくて不安です
A. 迷ったら「和食寄り」を選んでください。
ご飯・味噌汁・魚・野菜。
腸にとって最も安心する組み合わせです。
Q4. 運動は必要ですか?
A. 必須ではありません。
腸内環境が乱れている状態で無理に運動すると、
逆にストレスでリバウンドしやすくなります。
Q5. リバウンド経験が多すぎて自信がありません
A. それは失敗ではなく「経験」です。
何度もリバウンドしてきた人ほど、
腸を整えた時の変化は大きいです。
Q6. どれくらいで結果が出ますか?
A. 早い人で1か月、平均で2~3か月です。
ただし、「戻らない体」になるのは、この期間を超えてからです。
痩せたいのに我慢できないあなたへ
最後に、これだけは伝えたいです。
痩せたいのに我慢できないのは、あなたが弱いからじゃありません。
腸が乱れ、心が疲れて、
それでも必死に頑張ってきただけ。
ダイエットは、戦いじゃありません。
「自分の体と和解するプロセス」です。
腸を整えれば、
リバウンドは「怖いもの」じゃなくなります。
もし今、
「もう一生痩せられないかも」
「また失敗するのが怖い」
そう感じているなら、
今日からは「腸を味方にするダイエット」を選んでみてください。
痩せたい気持ちは、間違っていません。
やり方を、変えるだけでいい。
