「また失敗した…」「今度こそ痩せたいと思ったのに」
これは、過去の私が何度も何度も心の中でつぶやいてきた言葉です。
ダイエット専門家として今は女性向けの実践サポートをしていますが、正直に言うと、ここにたどり着くまでの道のりはかなり泥臭く、恥ずかしい失敗の連続でした。
一時的に体重は落ちる。でも必ずリバウンドする。
「意思が弱いから」「努力が足りないから」
そう自分を責め続け、ダイエット=苦行という思い込みから抜け出せなかったのです。
この記事では、マスコミや雑誌では語られない現場レベルのリアルな体験談と、心理学的な視点から見た「なぜ無理な我慢をやめたら体重が落ちたのか」を、かなり赤裸々に書いていきます。
同じように「ダイエットが続かない」「リバウンドばかりで痩せたいのに前に進めない」と悩んでいる方のヒントになれば幸いです。
何度も失敗したダイエット遍歴とリバウンド地獄
これまでに試したダイエットは、正直数えきれません。
- 糖質制限
- 置き換えダイエット
- 〇〇だけ食べるダイエット
- 1日1000kcal以下生活
- ジム通い+過剰な有酸素運動
最初の1〜2ヶ月は順調に体重が落ちます。
数字が減ると嬉しくて、「やっぱり我慢すれば痩せるんだ」と思う。
でも、ある日突然、糸が切れたように食欲が爆発する。
「今日くらいいいよね」
「昨日頑張ったし」
その一口が引き金になり、気づけば深夜にお菓子を食べ、自己嫌悪で眠れない。
結果、体重は元通り。
むしろ前より増えていることもありました。
これが、私のリバウンドの典型パターンです。
「痩せたい」という気持ちが自分を追い詰めていた
当時の私は、「痩せたい」という気持ちが強すぎました。
痩せたら自信が持てる
痩せたら人に好かれる
痩せたら人生が変わる
こうした思い込みが、ダイエットを人生の最優先事項にしてしまっていたのです。
食べる=悪
我慢=正義
この極端な思考が、心にものすごいストレスをかけていました。
心理学的に見る「我慢ダイエット」が失敗する理由
ここで、少し心理学の話をします。
人は「禁止される」と余計に欲しくなる
心理学には「リアクタンス理論」という考え方があります。
簡単に言うと、人は自由を制限されると、無意識に反発したくなるというもの。
「甘いもの禁止」
「夜は炭水化物NG」
こうしたルールは、一見正しそうですが、脳にとっては強烈なストレスです。
すると脳は、「今のうちに食べておかないと」と判断し、欲求を増幅させます。
その結果、爆食いやリバウンドにつながるのです。
自己否定がダイエットを壊す
失敗するたびに、私は自分を責めていました。
「また食べちゃった」
「なんで我慢できないの」
「意志が弱い」
この自己否定が積み重なると、脳はストレス状態になります。
ストレスが増えると、人は本能的に「快」を求めます。
その代表例が「食べること」。
つまり、自分を責めれば責めるほど、食欲は強くなるという悪循環に陥っていたのです。
無理な我慢をやめたきっかけ
転機は、ある匿名相談を受けたときでした。
「何をやってもリバウンドします。もう一生痩せられない気がして辛いです」
相談内容は、まるで過去の自分を見ているようでした。
その方にアドバイスをしながら、ふと気づいたのです。
「あれ、私自身は本当にこれを実践できている?」と。
そこから、自分のダイエットを根本から見直すことにしました。
「我慢しない=好き放題」ではなかった
最初に勘違いしていたのがここです。
我慢しないダイエット=好きなだけ食べる
これは違います。
私がやめたのは、「自分を苦しめる制限」でした。
- 空腹を無視する
- 罪悪感を持って食べる
- 完璧を求める
これらを少しずつ手放していったのです。
実際にやめたこと・変えたこと(体験談)
カロリー計算をやめた
以前は、1g単位で計算していました。
でもそれがストレスで、頭の中は常に食べ物のことばかり。
やめた途端、驚くほど心が楽になりました。
「食べてしまった日」を責めない
食べ過ぎた日は、以前なら絶望していました。
でも今は、
「今日はそういう日だった」
それだけで終わらせます。
翌日に引きずらない。これが本当に大きかった。
体重計に毎日乗らない
数字に一喜一憂するのをやめました。
代わりに、体調や気分、睡眠の質を見るようにしました。
すると、不思議なことに、体重はゆっくり下がっていったのです。
気づいたら「自然に痩せていた」感覚
ある日、久しぶりに履いたパンツがゆるかった。
体重計に乗ると、数値が減っている。
でも、あの頃のような必死さはありませんでした。
「痩せたい」と叫ばなくても、
体はちゃんと応えてくれる。
この感覚は、これまでのダイエットでは一度も味わったことがなかったものです。
無理な我慢をやめたことで、心と体のバランスが整った結果だと、今ははっきり言えます。
(※次回は、具体的な改善テクニックとQ&Aを中心に、さらに深掘りします)
無理な我慢を手放してから実践した具体的な改善方法
ここからは、「じゃあ実際に何をすればいいの?」という部分を、私自身の体験と、これまでサポートしてきた女性たちの実例を交えて解説していきます。
ポイントは、ダイエットを頑張らないことを頑張るという、一見矛盾した考え方です。
「食べていい」という許可を自分に出す
多くの人は、ダイエット中に常に自分を監視しています。
「これは食べていい?」
「今食べたら太る?」
「またリバウンドするんじゃない?」
この思考が止まらない限り、心は休まりません。
私が最初にやったのは、「食べていい」と自分に許可を出すことでした。
もちろん、暴飲暴食を推奨しているわけではありません。
禁止しない、ただそれだけです。
不思議なことに、禁止をやめると、食欲は徐々に落ち着いていきました。
空腹と満腹を「数字」ではなく「感覚」で判断する
以前の私は、時計やカロリー表を基準に食べていました。
でも、今はこう考えています。
「本当にお腹が空いている?」
「それとも疲れているだけ?」
心理的な空腹と、身体的な空腹は別物です。
ここを区別できるようになると、無意識の間食が激減しました。
食事を「整える」意識に変える
ダイエットという言葉を使うと、「減らす」「我慢する」方向に思考が行きがちです。
そこで私は、整えるという言葉に置き換えました。
- たんぱく質は足りているか
- 野菜や海藻を少し足せるか
- よく噛んで食べているか
足りないものを足す意識に変えると、自然とバランスが良くなります。
リバウンドしなかった最大の理由は「メンタル設計」
正直に言うと、食事内容よりも影響が大きかったのは、メンタルの変化です。
完璧主義をやめたら、続くようになった
以前は、100点を目指していました。
でも今は、60点でOK。
60点の日が続けば、それはもう成功です。
この考え方に変えてから、ダイエットが「日常」になりました。
「痩せたい理由」を外見以外に持つ
痩せたい理由が「見た目」だけだと、心は不安定になります。
私の場合は、
・疲れにくい体で仕事をしたい
・感情に振り回されない自分でいたい
こうした内側の理由を持つことで、リバウンドへの恐怖が薄れました。
匿名相談Q&A|赤裸々な悩みにズバリ回答
Q1. ダイエット中なのに夜に食べてしまいます
A. 夜に食べてしまうのは、意思の問題ではありません。多くの場合、日中の我慢やストレスの反動です。まずは「夜に食べてもいい」と許可を出し、日中の食事量と内容を見直してみてください。
Q2. 一度食べ過ぎると、もうどうでもよくなります
A. それは「もうダメだ思考」です。1回の食事で体脂肪は増えません。そこで止まれるかどうかが、リバウンドを防ぐ分かれ道です。
Q3. 体重が減らないと不安になります
A. 体重は水分やホルモンで簡単に変動します。数字ではなく、体調・睡眠・食欲を指標にしてください。
Q4. 周りの人と比べて落ち込みます
A. 比較はモチベーションではなく、ストレスになります。ダイエットは競争ではありません。
Q5. リバウンドが怖くて思い切って食べられません
A. 実はその恐怖こそがリバウンドを引き寄せます。少しずつ「食べても大丈夫」という体験を積み重ねていきましょう。
Q6. 何が正解かわからなくなりました
A. 正解を探すほど迷います。大切なのは「自分に合うかどうか」です。
「痩せたい」を手放したら、体が変わった
皮肉な話ですが、
「痩せたい」「もっと減らさなきゃ」と思わなくなった頃、体は一番安定していました。
ダイエットは、人生を縛るものではありません。
リバウンドを繰り返してきた人ほど、もう十分頑張っています。
だからこそ、次は「頑張らない選択」をしてみてください。
無理な我慢をやめることは、逃げではありません。
それは、長く続けるための最短ルートです。
