「あれ…?前と同じことをしているのに、全然痩せない」
「若い頃はこのダイエットで簡単に体重が落ちたのに…」
これは、私が更年期世代の女性から最も多く受ける相談です。
そして正直に言います。
それは、あなたの意志が弱いからでも、努力が足りないからでもありません。
私自身、これまで数えきれないほどのダイエットを経験し、成功も失敗も、そして壮大なリバウンドも味わってきました。
「ダイエット」「リバウンド」「痩せたい」——この3つの言葉に、何度心を揺さぶられてきたかわかりません。
この記事では、会議室で考えられた理論ではなく、
現場で、体と心で、何度も転びながら掴んだリアルな体験を、かなり赤裸々に書いていきます。
恥ずかしい失敗、誰にも言えなかった焦り、夜中に一人で泣いた日。
それらすべてが、今「痩せたいのに痩せられない」と苦しむあなたのヒントになると信じています。
なぜ「前と同じダイエット」が更年期には通用しないのか
結論から言います。
更年期は、体のルールが根本から変わる時期だからです。
ホルモンバランスの変化が「努力」を裏切る
更年期に入ると、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少します。
この変化は、想像以上にダイエットへ影響します。
- 脂肪が燃えにくくなる
- 内臓脂肪がつきやすくなる
- 筋肉が落ちやすくなる
- 血糖値が乱れやすくなる
つまり、20代・30代と同じ食事制限、同じ運動量では、
「痩せないどころか、リバウンドしやすい体」になってしまうのです。
これは怠けでも甘えでもありません。
生理学的に、そういう体に変わっているだけなのです。
【体験談】私が「同じダイエット」を繰り返して壊れた話
ここからは、かなり個人的な話をします。
40代に入った頃、私は「まだ大丈夫」と思っていました。
食事を少し減らせば痩せる。
糖質を抜けば体重は落ちる。
ランニングを再開すれば引き締まる。
——そう信じて疑いませんでした。
最初は、確かに体重は落ちた
いつものように炭水化物を極端に減らし、夜はサラダとスープだけ。
体重計の数字は、面白いほどスルスル落ちました。
「やっぱり私は、やればできる」
その瞬間の高揚感。
正直、快感でした。
でも、その裏で体は確実に悲鳴を上げていました。
イライラ、不眠、謎の不安感
・なぜか夜中に目が覚める
・理由もなく不安になる
・家族の一言に異常にイライラする
それでも私は、「ダイエット中だから仕方ない」と自分を誤魔化しました。
今思えば、これが最大の落とし穴でした。
そして突然やってきた、制御不能な食欲
ある日の夜、キッチンで立ち尽くしました。
気づいたら、パンを、チョコを、アイスを——
「もう止めよう」と思っても、手が止まらない。
涙が出ました。
「また失敗した」「私はやっぱりダメだ」
数週間で落とした体重は、あっという間に元通り。
それどころか、以前よりも増えていました。
これが、典型的な更年期リバウンドです。
リバウンドを引き起こす「心理的な罠」
ダイエットの失敗は、体だけの問題ではありません。
むしろ、心理の影響が8割と言ってもいいほどです。
「また太った自分」を責める自己否定ループ
痩せたいのに痩せられない。
リバウンドしてしまった。
すると、多くの女性がこう考えます。
「私の意志が弱い」
「ちゃんと続けられない私が悪い」
この自己否定が、次の過激なダイエットを生み、
さらに大きなリバウンドを引き起こします。
これは、脳が「短期的成功」を求める防衛反応でもあります。
脳は「減らすダイエット」を危険だと判断する
極端な食事制限は、脳にとっては「飢餓状態」。
脳はこう指令を出します。
- もっと食べろ
- 脂肪を溜め込め
- 省エネモードに切り替えろ
結果、痩せにくく、太りやすい体が完成します。
つまり、頑張れば頑張るほど、痩せにくくなるという矛盾が、更年期ダイエットには存在するのです。
更年期ダイエットで最初に見直すべき「たった一つの視点」
では、どうすればいいのか。
答えはシンプルです。
「痩せる」より先に、「リバウンドしない体と心」を作る
この順番を間違えないこと。
更年期のダイエットは、
短距離走ではなく、確実にゴールにたどり着くための設計図づくりです。
次回(後半)では、
- 更年期女性が実際にやるべき具体的改善方法
- 匿名相談ベースのリアルQ&A(5〜8問)
- 「痩せたい気持ち」とどう向き合うか
- リバウンドを防ぐ思考の切り替え方
を、さらに踏み込んで解説します。
更年期女性が「痩せたい」と思った瞬間にやるべき具体的改善方法
前半でお伝えした通り、更年期ダイエットで最優先すべきは、
「体重を落とすこと」ではなく「リバウンドしない土台作り」です。
ここでは、私自身と、これまで何百人もの女性をサポートしてきた中で、
「これは本当に効果があった」と断言できる改善ポイントをお伝えします。
① 食事は「減らす」より「戻す」を意識する
更年期に入ってから多いのが、
- 朝はコーヒーだけ
- 昼は軽く済ませる
- 夜だけ異常に食欲が爆発
というパターンです。
これは、日中のエネルギー不足が原因です。
体はずっと「足りない」と感じ、夜に帳尻を合わせようとします。
改善ポイント:
朝と昼に、たんぱく質と炭水化物を「少量でもいいから戻す」
体に「もう飢餓じゃない」と教えることが、
結果的にリバウンド防止につながります。
② 運動は「燃やす」より「壊さない」
更年期女性がやりがちな失敗が、
急に運動量を増やすこと。
ランニング再開、毎日スクワット100回、YouTube地獄…
最初は気分も良く、
「私、頑張ってる!」という達成感があります。
でも、体は正直です。
- 疲労が抜けない
- 関節が痛む
- やる気が続かない
これらは、リバウンドの前兆です。
改善ポイント:
息が上がらない運動を、短時間・高頻度で
散歩、軽いストレッチ、ゆるい筋トレ。
「物足りない」くらいが、ちょうどいいのです。
【匿名相談Q&A】更年期ダイエットのリアルな悩みにズバリ回答
ここからは、実際に寄せられた匿名相談をもとに、
かなりストレートに回答していきます。
Q1. 頑張っているのに全然痩せません。もう諦めるべき?
A. 諦める必要はありません。ただし、
「頑張り方」を変える必要があります。
更年期では、努力量と結果が比例しません。
頑張るほど、体がブレーキをかけることもあります。
「何を足せば痩せるか」ではなく、
「何をやめれば体が安心するか」を考えてください。
Q2. 一度リバウンドすると、もう痩せられない気がします
A. その感覚、とても正常です。
リバウンドは、体だけでなく「自信」を削ります。
でも、リバウンド経験がある人ほど、正しい方法に出会えれば強い。
失敗したからダメなのではなく、
「体に合わない方法」を知っただけです。
Q3. 甘いものがやめられません。意思が弱いのでしょうか?
A. 意思の問題ではありません。
更年期は血糖値が乱れやすく、
甘いものを欲するのは自然な反応です。
我慢よりも、
「食事全体のバランス」を整える方が近道です。
Q4. 若い頃と同じ体重に戻したいです
A. 正直に言います。
「同じ体重」に固執すると、苦しくなります。
更年期以降は、体重よりも
- 体調
- 見た目
- 疲れにくさ
この3つを指標にしてください。
結果的に、
「体重以上に満足できる体」になる方が多いです。
Q5. 痩せたい気持ちが強すぎて、毎日体重計に乗ってしまいます
A. 体重計は、あなたを評価する道具ではありません。
毎日の増減は、水分やホルモンの影響が大きいです。
おすすめは、
週1回、同じ条件で測ること。
それだけで、メンタルの安定度が大きく変わります。
Q6. 周りの人が簡単に痩せているように見えて辛いです
A. 見えているのは、結果だけです。
年齢、体質、生活環境は人それぞれ。
比べるほど、ダイエットは難しくなります。
比べる相手は、
昨日の自分だけで十分です。
更年期ダイエットで本当に変わるのは「体重」より「自分との関係」
ここまで読んでくださったあなたは、
もう気づいているかもしれません。
更年期ダイエットは、
- 自分を責めるのをやめる
- 体の変化を受け入れる
- 無理をしない選択をする
この積み重ねです。
痩せたい。
でも、もうリバウンドしたくない。
その気持ちは、決してわがままではありません。
リバウンドを制する者は、ダイエットを制す。
焦らず、比べず、
あなたのペースで進んでいきましょう。
