「またリバウンドした……」
体重計の数字を見た瞬間、頭が真っ白になったあの日のことを、私は今でもはっきり覚えています。
糖質制限、置き換えダイエット、16時間断食、ジム通い、エステ、サプリ……。
痩せたい一心で、流行るものはほぼ全部試してきました。
最初は必ず痩せるんです。2kg、3kg、ひどい時は5kg以上落ちることもありました。
でも、その後に待っているのは必ずと言っていいほどのリバウンド。
「私の意思が弱いから?」
「やっぱり才能がないのかな?」
そんなふうに自分を責め続け、気づけば“ダイエット迷子”になっていました。
この記事では、そんな私がリバウンド地獄から抜け出すきっかけになった「温活ダイエット」について、
かなり赤裸々に体験談を書いていきます。
机上の空論や、雑誌にありがちな綺麗事ではありません。
失敗、後悔、恥ずかしさ、感情の揺れも含めた“現場の話”です。
なぜ私は何度もダイエットに失敗し、リバウンドしたのか
「痩せたい」が強すぎて、体の声を無視していた
今振り返って思うのは、私は「痩せたい」という気持ちだけで突っ走っていたということです。
食事量を減らす。
炭水化物を抜く。
夜はサラダだけ。
お腹が空いても我慢。
確かに体重は落ちます。でも、その代償として、体はどんどん冷えていきました。
・手足がいつも冷たい
・お腹を触るとひんやりしている
・生理前になると異常に食欲が爆発する
・疲れやすく、イライラしやすい
これ、全部「冷え」が関係しているサインだったんです。
心理学的に見る「リバウンドの正体」
ダイエットとリバウンドには、実は心理学的なメカニズムがあります。
極端な食事制限をすると、脳は「飢餓状態だ!」と判断します。
すると、次のような反応が起こります。
- エネルギーを溜め込もうとする
- 少ない食事でも太りやすい体になる
- 食への執着が強くなる
これは意思の弱さではありません。
人間として正常な防衛反応なんです。
つまり、私が何度もリバウンドしたのは、
「ちゃんと痩せようとしていたからこそ」起きた結果でした。
冷え性だった私が気づいた「痩せない本当の理由」
体重が落ちない=努力不足ではなかった
ある時、何をやっても体重が落ちなくなりました。
食事も抑えている。
運動もしている。
なのに、全然痩せない。
それどころか、むくみがひどくなり、夕方になると脚がパンパン。
体も心も、正直ボロボロでした。
そんな時、ふと気づいたんです。
「私、めちゃくちゃ冷えてない?」
温活という考え方との出会い
冷え性改善について調べていく中で、私は「温活」という言葉に出会いました。
温活とは、簡単に言うと体を内側から温め、巡りを良くする習慣のこと。
最初は正直、半信半疑でした。
「温めるだけで痩せるなら、みんな痩せてるでしょ」
「そんな甘い話あるわけない」
でも、これまで散々失敗してきた私だからこそ、
「もう体をいじめるダイエットはやめよう」と思えたんです。
私が実践した温活ダイエットのリアル体験談
最初にやめたこと:無理な制限
温活を始めて、まず最初にやったのは「何かを足す」ことではありません。
無理な食事制限をやめることでした。
・炭水化物を完全に抜くのをやめた
・夜ごはんを極端に減らすのをやめた
・空腹を我慢し続けるのをやめた
正直、怖かったです。
「また太るんじゃないか」という不安でいっぱいでした。
でも、この選択が後々、私を救うことになります。
温活① とにかく「首・お腹・足首」を冷やさない
温活で一番意識したのは、冷えやすいポイントを守ること。
・首元を冷やさない
・お腹は常に温かく
・足首は絶対に冷やさない
夏でも薄手の腹巻きを使い、冷房対策を徹底しました。
最初は「暑い」「ダサい」と感じましたが、
1週間ほどで体の感覚が変わってきたんです。
・お腹が冷たくならない
・朝起きた時のだるさが軽い
・トイレの回数が増えた
これだけでも、体の巡りが良くなっているのを実感しました。
温活② 食事は「量」より「温度」と「タイミング」
以前の私は、とにかくカロリーと量ばかり気にしていました。
でも温活ダイエットでは、「何をどれくらい食べるか」より「どう食べるか」を意識します。
・冷たい飲み物を減らす
・朝は必ず温かいものを口にする
・夜は体を冷やす食材を控える
これだけで、不思議と間食欲が減っていきました。
「我慢していないのに、食べたい気持ちが落ち着く」
これが一番の驚きでした。
温活が「痩せたい気持ち」を暴走させなくなった理由
自律神経が整うと、メンタルも安定する
温活を続けていくうちに、体重以上に変わったことがあります。
それは、気持ちの安定でした。
・イライラしにくくなった
・生理前の爆食が減った
・「どうせ私なんて」という思考が減った
これは、自律神経が整ってきたサインです。
ダイエットが続かない人の多くは、
実は「意志」ではなく「神経」が乱れているだけ。
温活は、その根本を優しく整えてくれました。
それでも最初は不安だった…温活ダイエットの正直な停滞期
体重がすぐに減らない焦り
温活を始めてから、体調は明らかに良くなっていました。
でも正直に言うと、体重の変化はかなりゆっくりでした。
1週間でマイナス0.3kg。
2週間でやっと0.7kg。
これまでの「短期集中型ダイエット」に慣れていた私は、
内心かなり焦っていました。
「やっぱり意味ないのかな」
「痩せたいのに、また遠回りしてる?」
何度も心が揺れました。
過去の失敗パターンが頭をよぎる
この時期、一番つらかったのは過去のリバウンド記憶です。
・最初は順調
・途中で不安になり制限を強化
・結果、爆食
・自己嫌悪
このループを何度も繰り返してきたからこそ、
「また同じになるんじゃないか」という恐怖がありました。
でも今回は、決定的に違うことがありました。
リバウンドしなくなった最大の理由
「頑張らなくても戻らない」体になっていた
温活を続けて1か月を過ぎた頃、ふと気づいたことがあります。
少し食べすぎても、体重が戻るんです。
以前なら、1回の外食で2kg増えて、戻すのに2週間。
それが、
・翌日少しむくむ
・2~3日で自然に元に戻る
この変化は衝撃でした。
心理学的に見る「リバウンドしない状態」
リバウンドしない人とする人の違いは、
意志の強さではありません。
「恒常性(ホメオスタシス)」が安定しているかどうかです。
体が安心している状態では、
- 無理に脂肪を溜め込まない
- 食欲が暴走しにくい
- 体重が一定に戻ろうとする
温活は、この「安心状態」を作る土台でした。
だから私は、頑張らなくてもリバウンドしなくなったんです。
【匿名相談Q&A】ダイエット迷子さんからのリアルな質問
Q1. 温活って本当に痩せますか?
痩せます。ただし「急激には痩せない」です。
温活は、脂肪を燃やす前に「痩せられる体」に戻すアプローチ。
結果として、リバウンドしないダイエットにつながります。
Q2. 冷え性じゃなくても温活は必要?
必要です。自覚がなくても、
・お腹が冷たい
・夕方むくむ
・生理前に食欲が乱れる
これがあれば、内側は冷えています。
Q3. 食事制限しないと太りませんか?
正しい温活をしていれば、太りにくくなります。
むしろ制限しすぎる方が、リバウンドの原因になります。
Q4. 運動はしなくていい?
しなくても痩せますが、
「体を温める動き」はおすすめです。
ストレッチや軽い散歩で十分です。
Q5. どれくらいで変化を感じますか?
早い人で1週間、遅くても1か月。
まずは体調、その後に体型が変わります。
Q6. また挫折しそうで怖いです
その感覚がある人ほど、温活は向いています。
頑張らないから、続く。
続くから、変わる。
Q7. 痩せたい気持ちが強すぎるのはダメ?
ダメではありません。
ただ、その気持ちを体に向けていないだけです。
温活は「痩せたい」を体に伝える方法でもあります。
まとめ:ダイエット迷子だった私が伝えたいこと
痩せたいのに痩せられない。
頑張っているのにリバウンドする。
それは、あなたがダメだからじゃありません。
体が冷えて、守りに入っているだけ。
温活は魔法ではありません。
でも、ダイエットの土台を作る確かな方法です。
もし今、ダイエットに疲れているなら、
一度「減らす」のをやめて、
「温める」ことから始めてみてください。
リバウンドを制する者は、ダイエットを制します。
そしてそれは、我慢ではなく、
自分を大切にする選択から始まります。
