こんにちは。私はこれまで10年以上、女性向けダイエットの実践サポートをしてきたダイエット専門家です。
そして同時に、数えきれないほどダイエットに失敗し、リバウンドを繰り返してきた「元・ダイエット迷子」でもあります。
正直に言います。
私はダイエットに向いていない人間だと思っていました。
痩せたい。
でも続かない。
一時的に体重は落ちる。
そして必ずリバウンドする。
この記事では、そんな私が「腸活」をきっかけに暴食が止まり、リバウンド地獄から抜け出せた実体験を、かなり赤裸々に書いていきます。
キラキラした成功談ではありません。
むしろ、恥ずかしい失敗、自己嫌悪、夜中のドカ食い、トイレで泣いた話まで全部書きます。
もしあなたが今、
「何をやっても痩せない」
「またリバウンドする気がして怖い」
「もうダイエットが信じられない」
そんな状態なら、ぜひ最後まで読んでください。
何度もダイエットに失敗した私の黒歴史
とにかく「痩せたい」一心で始めたダイエット
20代の頃の私は、典型的な「情報過多型ダイエッター」でした。
・糖質制限
・置き換えダイエット
・ファスティング
・有酸素運動信者
・プロテイン生活
・サプリ大量摂取
雑誌、テレビ、SNS、インフルエンサー。
「これで痩せる!」と言われたものは、ほぼ全部試しました。
最初は痩せるんです。
3kg、5kg、時には7kg。
でも、決まってその後に来るのがリバウンド。
リバウンドするたびに自己嫌悪が増えていった
リバウンドするたびに、体重だけでなく自信も落ちていきました。
「やっぱり私は意志が弱い」
「痩せたいって言う資格ない」
「どうせまた失敗する」
ダイエット=努力と根性。
そう思い込んでいた私は、失敗するたびに自分を責めました。
夜中、家族が寝静まった後にキッチンでパンをかじりながら、
「明日からまた頑張ろう」
と涙を流したことは、一度や二度ではありません。
なぜ私は何度もリバウンドしたのか?心理学的に分析してみた
意志力に頼るダイエットは必ず破綻する
今ならはっきり言えます。
意志力に頼るダイエットは、ほぼ確実にリバウンドします。
心理学では「自我消耗」という概念があります。
我慢・制限・禁止を続けると、脳のエネルギーが枯渇し、反動が起こる。
私のダイエットは、まさにこれでした。
・甘いもの禁止
・夜は炭水化物抜き
・外食=悪
・体重が増えたら自分を責める
これを続けた結果、どうなったか。
脳が「非常事態」だと判断し、暴食スイッチが入ったのです。
暴食は「意思が弱い」からではない
ここ、すごく大事なので強調します。
暴食は、あなたの意志が弱いからではありません。
むしろ逆。
頑張りすぎている証拠です。
私の場合、暴食はいつも同じタイミングで起きていました。
・仕事で強いストレスがかかった日
・数日間食事制限が続いた後
・体重計の数字に一喜一憂した夜
つまり、心と体が限界だったのです。
転機は「腸内環境」という視点だった
ダイエット専門家なのに腸を軽視していた
恥ずかしい話ですが、私は長年「腸活」を軽く見ていました。
腸活=健康オタク向け
腸活=便秘対策
そんなイメージしかなかったのです。
でもある時、女性クライアントさんから、こんな相談を受けました。
「食事量は変えてないのに、急に甘いものが止まらなくなったんです」
話を聞くと、生活リズムの乱れ、睡眠不足、ストレス。
そして便秘。
そこで初めて、腸と食欲、メンタルの関係を深く学び直しました。
腸は「第二の脳」だった
腸は「第二の脳」と呼ばれています。
理由はシンプル。
腸には脳と同じくらい神経細胞があり、感情や食欲に大きく影響しているから。
特に重要なのが、幸せホルモンと呼ばれるセロトニン。
このセロトニン、実は約90%が腸で作られています。
つまり、腸内環境が乱れると…
・イライラする
・不安が強くなる
・甘いものが欲しくなる
・衝動的に食べてしまう
私の暴食ループ、全部当てはまっていました。
腸を整え始めてから私の中で起きた変化
最初にやめたのは「無理な制限」
腸活を始めるにあたって、まず決めたことがあります。
もう「我慢するダイエット」はやめる。
・糖質オフをやめた
・夜の炭水化物を少量OKにした
・「ダメな食べ物」という考え方を捨てた
正直、怖かったです。
「また太るんじゃないか」
「リバウンドするんじゃないか」
でも、腸を信じてみることにしました。
食事内容より「腸が喜ぶか」を基準にした
私が意識したのは、とてもシンプルです。
・発酵食品を少しずつ毎日
・食物繊維を「増やす」意識
・よく噛んで食べる
・お腹の調子を観察する
完璧主義は捨てました。
「今日はできた」「今日はできなかった」
ではなく、
「昨日よりちょっと腸に優しかったか」
この視点が、心を驚くほど軽くしてくれました。
暴食が「起きなくなった」のではなく「起きにくくなった」
誤解してほしくないので正直に書きます。
腸活を始めて、いきなり暴食がゼロになったわけではありません。
でも、明らかに変わったことがあります。
・衝動が小さくなった
・「まあいっか」で済むようになった
・食べても自己嫌悪が減った
そして気づいたら、リバウンドしていなかったのです。
体重よりも先に、心が安定しました。
(第2回へ続きます)
腸活で私が実際にやった具体的な改善方法
「完璧な腸活」を目指さなかったのが成功の理由
まず大前提としてお伝えしたいのは、私は最初から完璧な腸活を目指していません。
なぜなら、完璧主義こそが、私を何度もダイエット失敗とリバウンドに導いてきた張本人だからです。
「毎日発酵食品を3種類」
「砂糖完全カット」
「外食禁止」
こういったルールを作った瞬間、私の中ではダイエットが“修行”に変わります。
そこで私は、腸活を生活改善として捉え直しました。
実際にやったこと① 発酵食品は「選ぶ」より「続ける」
発酵食品といっても、世の中にはたくさんあります。
ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、ぬか漬け…。
以前の私なら、
「どれが一番効果的?」
「菌の種類は?」
と調べまくって疲れて終わっていました。
でも今回は違います。
「今の生活で一番続けやすいもの」を基準にしました。
結果、私が選んだのは納豆と味噌汁。
ほぼ毎日、どちらかは口にする。
それだけです。
腸は、刺激よりも“安定”を好みます。
これが後から分かった、重要なポイントでした。
実際にやったこと② 食物繊維は「増やす」意識だけ
食物繊維も、以前の私にとってはハードルが高い存在でした。
「何グラム摂らなきゃ」
「水溶性と不溶性のバランスが…」
もう、この時点で挫折します。
だから私は、こんなルールに変えました。
昨日より一口、野菜か海藻を増やす
サラダを完璧に作らなくていい。
コンビニのカット野菜でもいい。
「増やそう」と意識するだけで、食事の選択が自然に変わっていきました。
実際にやったこと③ 腸の声を聞く習慣
これは、ダイエット専門家としてもかなり重要だと感じています。
それは腸の反応を観察すること。
・お腹が張るか
・ガスが溜まりやすいか
・便の状態はどうか
・食後に眠くなりすぎないか
これを「良い・悪い」で判断しません。
ただ、知る。
この習慣が身についたことで、
「今日は無理して食べないでおこう」
「今日は消化のいいものにしよう」
と、自然な調整ができるようになりました。
なぜ腸を整えるとリバウンドしにくくなるのか
食欲は「気合」ではコントロールできない
リバウンドを繰り返す人ほど、食欲を敵だと思っています。
私もそうでした。
でも、食欲は敵ではありません。
体からのサインです。
腸内環境が乱れると、血糖値が不安定になり、強い欲求が生まれます。
これを気合で抑えると、反動が来る。
腸を整えることで、食欲そのものが穏やかになる。
これが、リバウンドしにくくなる最大の理由です。
「痩せたい」が執着にならなくなった
腸活を続けて一番驚いた変化は、体重よりもメンタルでした。
以前の私は、毎日体重計に乗り、0.1kgで一喜一憂。
今は違います。
・よく眠れたか
・お腹の調子はどうか
・気分は安定しているか
これらを基準にするようになりました。
結果的に、体重は後からついてきました。
執着が減ると、ダイエットは驚くほど楽になります。
【Q&A】腸活ダイエットに関するリアルな質問に答えます
Q1. 腸活だけで本当に痩せますか?
正直に言うと、「腸活だけで急激に痩せる」ことはありません。
でも、リバウンドしない体と心を作るという意味では、最短ルートだと感じています。
Q2. 体重がすぐ減らないと不安になります
その気持ち、痛いほど分かります。
でも腸活は、体の土台作りです。
焦るほど、結果は遠のきます。
Q3. 甘いものがやめられません
無理にやめなくて大丈夫です。
腸内環境が整うと、自然と量が減っていきます。
Q4. 便秘が改善しない場合は?
水分、睡眠、ストレスも見直してください。
腸はメンタルの影響を強く受けます。
Q5. 外食が多くても腸活できますか?
できます。
「完璧」を求めず、翌日で調整する意識が大切です。
Q6. どれくらいで変化を感じましたか?
私の場合、2〜3週間でメンタルの安定を感じ、1〜2ヶ月で体型に変化が出ました。
Q7. 痩せたい気持ちが強すぎて苦しいです
それは、あなたが真剣だからです。
まずは「痩せる前に整える」。
この順番を信じてみてください。
まとめ|腸を整えたらダイエットは「戦い」じゃなくなった
ダイエットは、我慢大会ではありません。
リバウンドを繰り返していた頃の私は、
自分と戦い、負け続けていました。
腸を整え始めてから、
体と協力できるようになりました。
もしあなたが今、
「また失敗する気がする」
「痩せたいのに苦しい」
そう感じているなら。
まずは腸から、整えてみてください。
それは、優しいダイエットの始まりです。
