こんにちは。私はこれまで10年以上、女性向けにダイエット実践サポートをしてきた専門家です。数えきれないほどの「痩せたい」という声を聞き、同時に「リバウンドしてしまった」という涙も見てきました。

そして、これは指導者である私自身の話でもあります。正直に言います。私は何度もダイエットに失敗し、何度もリバウンドしました。

特にひどかったのが、「夜だけ太る体質」だと思い込んでいた頃。朝はそこまで食べていないのに、夜になると異常な食欲。寝る前に甘いものを食べ、自己嫌悪のまま眠り、翌朝むくんだ顔を見てまた落ち込む……。

この記事では、マスコミや雑誌では語られない、現場でのリアルな体験と、心理学的な分析を交えながら、リバウンドを繰り返していた私が「夜太り体質」から抜け出せた睡眠ルーティンを、かなり赤裸々にお伝えします。


なぜ「夜だけ太る体質」だと勘違いしていたのか

ダイエットしても夜にすべて崩壊する感覚

朝と昼は頑張れる。サラダも食べるし、間食も我慢できる。でも夜になると、まるで別人のように食欲が暴走する。

「私って、夜だけ太る体質なんだと思うんです」

これは相談者さんからも、私自身の口からも、何度も出てきた言葉でした。

実際、体重計に乗ると夜に一気に増えている。お腹もパンパン。だから「夜は太りやすい」「夜は食べたら終わり」という思い込みが強化されていきます。

でも、今ならはっきり言えます。それは体質ではなく、生活リズムと睡眠の問題でした。

「痩せたい」が強い人ほど陥る心理的ワナ

心理学的に見ると、「痩せたい」という気持ちが強い人ほど、日中に無理な抑制をかけがちです。

・カロリーを極端に減らす
・好きなものを完全に禁止する
・空腹を我慢することが正義だと思い込む

この状態が続くと、脳はストレス状態になります。そして夜、理性が弱まった瞬間に反動が来る。

つまり、夜の食欲暴走は「意志が弱い」からではありません。昼間に頑張りすぎた結果なのです。


リバウンドを繰り返していた私の黒歴史

3kg痩せて5kg戻るを何度も経験

恥ずかしいですが、正直に書きます。

糖質制限、置き換えダイエット、16時間断食、プロテイン生活……流行ったものは一通りやりました。

確かに、一時的には痩せます。2週間で2kg、1か月で3kg。でもその後、必ずこうなります。

「もう無理……」

夜に爆食。自己嫌悪。翌日からさらに制限。結果、心が折れて元通り。それどころか、前より太る。

体重はリバウンドし、自己肯定感は地の底。鏡を見るのが嫌で、服選びも楽しくなくなりました。

「ちゃんと寝てないダイエット」はほぼ確実に失敗する

今振り返ると、当時の私には決定的に欠けていたものがあります。

それが「睡眠」です。

・夜1〜2時に寝るのが当たり前
・スマホを見ながらベッドに入る
・寝ても疲れが取れない
・朝はギリギリまで寝て、朝食を抜く

これで痩せようとしていたのだから、無理もありません。

睡眠不足は、食欲ホルモン(グレリン)を増やし、満腹ホルモン(レプチン)を減らします。つまり、寝不足=太りやすい状態なのです。


「夜だけ太る体質」を作っていた本当の原因

夜の食欲=意志の問題ではない

相談者さんによく言われます。

「夜に食べちゃう自分が嫌いです」

でも私は、はっきり伝えています。

「それ、あなたの性格じゃないです」

夜に食欲が出るのは、体がエネルギー不足・睡眠不足・ストレス過多のサインを出しているだけ。

ここを無視して「我慢」で抑え込むと、必ずリバウンドします。

睡眠の質がダイエット成功率を左右する理由

睡眠中には、脂肪燃焼や筋肉修復、ホルモン分泌が行われます。

特に重要なのが、成長ホルモン。これは深い睡眠中に多く分泌され、脂肪分解を助けます。

夜更かし・浅い睡眠・寝る直前までスマホ。これらはすべて、成長ホルモンの分泌を妨げます。

つまり、「夜だけ太る体質」だと思っていたものの正体は、睡眠環境の乱れだったのです。


私が実践して効果があった「痩せる睡眠ルーティン」

まずやめたこと:寝る前のスマホ

正直、これが一番つらかったです。

布団に入ってからSNSを見るのが習慣でした。ダイエット情報を探しては不安になり、また別の方法を探す……。

でも、寝る前30分だけスマホを触らないと決めました。

最初は落ち着かず、そわそわ。でも3日ほどで、明らかに寝つきが変わりました。

夜食を「悪」にしない考え方

ここが重要です。

私は夜食を完全に禁止しませんでした

「夜に食べたら太る」という思い込みが、逆に暴食を招いていたからです。

代わりに、

・温かいスープ
・ヨーグルト
・少量のたんぱく質

を選び、「食べてもいい」と自分に許可を出しました。

すると不思議なことに、爆食が減っていったのです。


匿名相談で多かったリアルな声

「夜に食べないと眠れません」

これは本当によくある相談です。

この場合、日中のエネルギー不足が原因のことがほとんど。朝と昼をちゃんと食べるだけで、夜の欲求が落ち着くケースが多いです。

「痩せたいのに、寝るのが怖いです」

夜になると「また食べちゃうかも」という不安が強くなり、寝るのを先延ばしにする。

でも、睡眠不足はさらに食欲を増やします。この悪循環を断ち切るには、まず寝ることを最優先にする必要があります。


ここまでのまとめ

・夜だけ太る体質は存在しない
・原因は睡眠不足と日中の無理な制限
・我慢よりルーティン改善が重要
・睡眠を整えるとリバウンドしにくくなる

次回(第2回)では、具体的な睡眠ルーティンの作り方と、Q&A形式でよくある悩みにズバリ答えるパートを詳しく書いていきます。

「夜だけ太る体質」を卒業するための具体的睡眠ルーティン完全版

ここからは、私自身と相談者さんたちが実際に取り組み、リバウンドを減らすことができた「現実的な睡眠ルーティン」を、かなり具体的に書いていきます。

特別なサプリも、高級な寝具も必要ありません。大事なのは「完璧を目指さないこと」です。


ルーティン① 寝る90分前に「ダイエット脳」を手放す

多くの人がやってしまう失敗があります。それは、

寝る直前までダイエット情報を見続けること

「これもダメ」「あれも太る」そんな情報を浴び続けると、脳は緊張状態のまま眠りに入ります。

私は寝る90分前から、ダイエット系の情報を一切見ないと決めました。

その代わりにやったのは、

・軽いストレッチ
・ぼーっとする時間を作る
・今日できたことを1つだけ思い出す

これだけで、夜の不安感がかなり減りました。


ルーティン② 「早く寝なきゃ」をやめたら痩せ始めた

意外に思われるかもしれませんが、「早く寝なきゃ」と思えば思うほど眠れなくなります。

私は以前、22時就寝を目標にしていました。でも実際は布団の中で焦り、結果的に寝不足。

そこで、「何時に寝てもいいから、同じ時間に起きる」に切り替えました。

起床時間を固定すると、体内時計が整い、自然と眠くなる時間が前倒しされていきます。

結果、無理なく睡眠の質が改善しました。


ルーティン③ 夜の食欲を責めない仕組み作り

夜に食べてしまった日、以前の私はこう思っていました。

「またやってしまった」「ダイエット失敗だ」

でもこの思考が、リバウンドの引き金でした。

今は、夜に食べたらこう考えます。

「今日は体が疲れてたんだな」

そして、翌日は制限せず、生活リズムを整えることに集中します。

この「責めない姿勢」が、夜だけ太る体質から抜け出す最大のポイントでした。


【赤裸々体験談】私が一番変わったのは体重より「夜の感情」

体重の数字よりも、はっきり変わったことがあります。

それは、夜の自己嫌悪が消えたことです。

以前は、夜になると焦り、不安、後悔でいっぱいでした。食べる→落ち込む→眠れない、の繰り返し。

でも睡眠を軸にダイエットを見直してから、夜が怖くなくなりました。

「今日もちゃんと寝よう」
「明日また整えればいい」

そう思えるようになった結果、気づけば体重も少しずつ落ちていったのです。

これが、リバウンドしないダイエットの正体だと、今は確信しています。


よくある匿名Q&A|夜太り・睡眠・リバウンドの本音相談

Q1. 夜に食べてしまう私はダイエット向いてないですか?

A. 向いていないのではなく、やり方が合っていないだけです。夜の食欲は意思ではなく、体の状態の問題です。

Q2. 寝る前に食べたら絶対太りますか?

A. 内容と量次第です。少量で消化に良いものなら、睡眠を妨げずリバウンドの原因にもなりません。

Q3. 痩せたいのに寝不足が続いています

A. まずは「痩せる」より「寝る」を優先してください。睡眠不足のままのダイエットは高確率で失敗します。

Q4. 夜更かしがやめられません

A. 無理にやめようとしなくて大丈夫です。起床時間を固定することから始めてください。

Q5. 何度もリバウンドして自信がありません

A. リバウンドは失敗ではなく、体からのサインです。原因を修正すれば、同じ結果にはなりません。

Q6. 睡眠改善だけで本当に痩せますか?

A. 睡眠は土台です。土台が整うと、食事や運動が自然とうまくいくようになります。

Q7. 何から始めればいいか分かりません

A. 今日だけ、寝る前30分スマホを置いてみてください。それだけで十分な第一歩です。


この記事を読んでいる「痩せたいあなた」へ

もし今、

・ダイエットを頑張っているのに結果が出ない
・夜になると自分が嫌になる
・リバウンドが怖くて行動できない

そんな状態なら、あなたは怠けているわけでも、意志が弱いわけでもありません。

ただ、睡眠という土台が整っていないだけです。

「夜だけ太る体質」は卒業できます。私がそうだったように。

焦らず、責めず、まずは眠ることから始めてみてください。

それが、リバウンドを制し、本当の意味でダイエットを制する第一歩です。