正月明け、クローゼットの前で立ち尽くしました。
去年まで普通に履けていたデニムが、腰で止まる。
無理やり引き上げようとして、鏡に映った自分を見た瞬間、胸がギュッと苦しくなりました。
「またやってしまった……」
私はダイエット専門家として、これまで数えきれないほど女性の「痩せたい」を支えてきました。
それなのに、自分自身は何度も正月太りを繰り返し、何度もリバウンドしてきた人間です。
この記事では、
- なぜ正月太りがリバウンドの引き金になるのか
- どうして「痩せたい」と思うほど失敗するのか
- 私自身がどうやって考え方を切り替えたのか
そのすべてを、かなり赤裸々に書いていきます。
マスコミや雑誌に載っている「正解っぽい方法」ではありません。
会議室の理論ではなく、現場で、感情と一緒にもがいたリアルな体験談です。
正月太りは「スタート地点」でしかない
正月太り=失敗、と思っていた頃の私
以前の私は、正月太りをすると必ずこう考えていました。
「せっかく頑張ってたのに、全部台無し」
体重計に乗ってはため息。
数字を見ては自己嫌悪。
そして、決まってやるのが「巻き返しダイエット」。
- いきなり糖質を抜く
- 夜はサラダだけ
- 運動量を急に増やす
最初の1週間は体重が落ちます。
でも、そのあと必ず反動が来ました。
夜中に無性に食べたくなり、
「今日だけ」と言い訳して食べ、
翌朝さらに自己嫌悪。
これが、私のリバウンドの定番コースでした。
なぜ正月太りはリバウンドにつながりやすいのか
心理学的に見ると、正月太りの直後はとても危険な状態です。
理由はシンプルで、
「焦り」と「罪悪感」が一気に強まるから。
人は強いストレスを感じると、短期的な成果を求めます。
つまり、
- 早く痩せたい
- 今すぐ戻したい
- 一気に結果を出したい
この思考が、極端なダイエットを選ばせ、
結果としてリバウンドを引き起こすのです。
「痩せたい」が強い人ほど、なぜ続かないのか
匿名相談で見えてきた共通点
これまで、匿名で寄せられたダイエット相談は数千件以上。
その中で、リバウンドを繰り返す人には明確な共通点がありました。
自分に対する評価が、体重に直結している
つまり、
- 痩せている自分=価値がある
- 太った自分=ダメ
この思考が強いほど、ダイエットは苦しくなります。
「ちゃんとしなきゃ」が食欲を暴走させる
私自身も、まさにこのタイプでした。
「専門家なんだから、ちゃんとしなきゃ」
「失敗なんて許されない」
このプレッシャーが、逆に食欲を暴走させていたのです。
心理学では、これを反動形成と呼びます。
抑え込むほど、反動が強くなる。
ダイエットで言えば、
我慢すればするほど、爆発的に食べてしまう状態です。
正月太りをきっかけに、考え方を切り替えた日
体重計に乗るのをやめた理由
ある年の正月明け、私は体重計を押し入れにしまいました。
逃げたわけではありません。
数字を見るたびに、
自分を責める癖がついていると気づいたからです。
代わりにやったのは、ノートに書くこと。
「正月、何を食べたか」ではなく、
「正月、どう過ごしたか」。
楽しかったこと。
気を使ったこと。
疲れたこと。
書き出してみると、
食べ過ぎた理由が、全部そこにありました。
正月太りは「生活のズレ」が見えるサイン
正月太りは、体脂肪が一気に増えたわけではありません。
多くの場合、
- 睡眠リズムの乱れ
- むくみ
- 食事時間のズレ
これらが重なった結果です。
つまり、正月太りは
「リセットすべき生活習慣がどこか」を教えてくれるサイン。
そう捉えられるようになった瞬間、
私のダイエットは少しずつ楽になっていきました。
リバウンドしない人が最初にやっていること
食事改善より先に整えるべきもの
多くの人が、ダイエット=食事改善だと思っています。
でも、リバウンドしない人が最初にやっているのは、
生活リズムの微調整です。
私が正月太り後に意識したのは、たったこれだけ。
- 朝起きる時間を一定にする
- 朝食を抜かない
- 夜更かししない
拍子抜けするほど普通のことです。
でも、この「普通」ができると、
食欲は驚くほど落ち着きます。
痩せたい気持ちを行動に変えるには、
まず脳と体を安心させることが必要だったのです。
「戻せる私」を作ると、リバウンドは止まり始める
痩せ続ける人と、リバウンドする人の決定的な違い
ダイエット相談を受けていて、はっきり分かったことがあります。
痩せ続ける人と、リバウンドを繰り返す人の違いは、
「太らないこと」ではありません。
違うのは、太ったあとにどう行動するかです。
リバウンドしない人は、
- 少し食べすぎてもパニックにならない
- 翌日、淡々と生活を戻す
- 自分を責めない
一方、リバウンドする人は、
- 食べすぎ=失敗と考える
- 一気に取り戻そうとする
- 自己嫌悪からさらに食べる
この差が、数週間後・数か月後の体型を大きく分けます。
私が「戻す力」を身につけるまでのリアルな失敗
正直に言います。
考え方を切り替えたあとも、
私は何度も食べすぎました。
夜にチョコを一箱食べてしまった日もあります。
以前なら、そこでこう思っていました。
「もうダメだ」「どうせ続かない」
でも、そのとき初めて違う選択をしました。
翌朝、普通に朝食を食べたのです。
調整もしない。
抜きもしない。
ただ、いつもの生活に戻す。
これが、私にとっては大きな一歩でした。
正月太り解消で実践した具体的テクニック
「完璧」を捨てて、7割を目指す
ダイエットが続かない人ほど、完璧を目指します。
・毎日自炊
・間食ゼロ
・運動も欠かさない
これ、正月明けにはほぼ無理です。
私が意識したのは、7割できたらOKという基準。
3日続いたら、自分を褒める。
崩れたら、また戻す。
この緩さが、結果的に一番近道でした。
体重よりも「行動ログ」を見る
体重は、
- 水分量
- むくみ
- 睡眠
で簡単に変動します。
そこで私は、体重よりも、
- 朝食を食べたか
- 夜更かししなかったか
- 歩いたか
こうした行動だけを見るようにしました。
すると、数字に振り回されなくなり、
ダイエットが一気に楽になりました。
「痩せたい理由」を掘り下げてみる
痩せたい理由を聞くと、
「細くなりたいから」
「昔の体型に戻りたいから」
こう答える人が多いです。
でも、さらに掘り下げると、
・自信を持ちたい
・人目を気にせず服を着たい
・自分を好きになりたい
本当の理由は、そこにあります。
この理由が明確になると、
短期的なダイエットに走りにくくなります。
【匿名Q&A】正月太り・リバウンドの本音相談
Q1. 正月太りは放っておいても戻りますか?
生活リズムが戻れば、自然に落ちる部分は多いです。
焦って極端なダイエットをする方が危険です。
Q2. 何度もリバウンドしていて自信がありません
それは「失敗」ではなく「経験」です。
何が合わなかったかを知っているのは強みです。
Q3. 痩せたい気持ちが強すぎて苦しいです
痩せたい=悪ではありません。
ただ、追い詰める形になっていないか見直してみてください。
Q4. 食事制限をしないと痩せない気がします
制限ではなく、調整で十分な人がほとんどです。
まずは生活リズムを整えることが先です。
Q5. モチベーションが続きません
続けなくていいです。
戻れれば、それで合格です。
Q6. 体重計に乗るのが怖いです
無理に乗らなくて大丈夫です。
行動が整えば、体重はあとからついてきます。
Q7. 正月太りをなかったことにしたいです
なかったことにしなくていいです。
そこから何を学ぶかが、未来を変えます。
正月太りは「リバウンドしない私」への入口
正月太りをすると、つい自分を責めてしまいます。
でも、それはあなたがダメだからではありません。
これまで、
必死に頑張ってきた証拠です。
私自身、
- 何度も痩せて
- 何度もリバウンドして
- そのたびに落ち込んで
ようやく気づきました。
ダイエットは、戦いじゃなかった。
調整であり、付き合い方でした。
正月太りは、終わりではありません。
「リバウンドしない私」に切り替わる、
ちょうどいいタイミングです。
この記事が、
あなたが自分を責めるのをやめ、
長く続くダイエットに踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
