こんにちは。女性向けダイエット専門家として、のべ1,500人以上の女性をサポートしてきた私です。今回は「PMSとダイエット」という、多くの女性が苦しんでいるのに表ではほとんど語られないテーマに真正面から向き合います。

私自身、PMS期にだけ体重が増える、むくむ、イライラする、つい食べすぎる―そんな経験を繰り返し、結果的にリバウンドを招いた過去があります。だからこそ、PMSが与えるホルモンの影響、心の揺れ方、そしてダイエットが思うように進まない時の絶望感まで、あなたと同じように味わってきた一人です。

このページでは、表面的な“よくあるアドバイス”ではなく、感情・行動・ホルモンの三方向からアプローチする「本気のPMS太り対策」を、実体験と心理学のお話も混ぜながらまとめていきます。

PMSで“太りやすくなる”のは本当?

黄体期のホルモン変動があなたの食欲を暴走させる

PMS(黄体期)は、生理前にプロゲステロンというホルモンが増える時期。このプロゲステロンには、

  • 食欲を増加させる
  • 体に水を溜め込みやすくする
  • イライラ・不安感を高める

といった作用があります。

私もひどい時は、普段なら見向きもしないスナック菓子に手が伸びて、気づいたら袋が空になっていたことも…。翌朝の後悔ったら、もう本当にひどくて。「またやっちゃった」「私ってダメだ」そんな思いでいっぱいでした。

でも後で分かったのは、意志が弱かったんじゃなくて、ホルモンに脳がハイジャックされていたということだったんです。

心理学的にもPMSはコントロールが難しい時期

心理学の研究では、PMS期は自己コントロール能力が低下しやすいと分かっています。つまり、

  • 「抑えよう」と思っても抑えられない
  • 普段なら我慢できるものが我慢できない
  • ネガティブ思考にハマりやすい

という傾向が強まります。これは“性格”の問題ではなく、“脳の働き”の問題です。

だから私はクライアントさんにも、まずこう伝えています。

「PMS期のあなたは、悪くない。ちゃんと理由があって揺れているだけ。」

【赤裸々体験談】PMSで3kg増→生理後に戻らず、リバウンド地獄に落ちた話

ここでは、私が“本気で挫折した過去”を正直に語ります。

生理前にだけ食べすぎる…そして自己嫌悪の沼へ

20代の頃、私はとにかく痩せたい一心でダイエットを繰り返していました。カロリー制限、炭水化物カット、置き換えドリンク…。短期的には痩せるけど、PMS期が来るたびに「なんか食べたい」「イライラする」が暴走し、結局ドカ食い。

そして毎月のように2〜3kg増える。生理が来れば戻るだろうと思いきや、戻らない。むしろ体が“食べグセ”を学習してしまい、太る一方。

気づけば2ヶ月で7kg増。

鏡を見るのが怖い。服がパツパツ。気持ちは沈む一方。生理が来るたびに「ごめんね自分」と泣いた時もあります。

でも、根本原因は“食べすぎ”ではなかった

ある時、ダイエットについて深く学び、PMSのホルモンのことを知りました。そして気づいたのです。

「太ったのは私のせいじゃなくて、“ホルモンへの無理解”のせいだったんだ」

そこから私は、自分の体と心に合った“PMSダイエット”を作り上げました。それが今クライアントさんにも伝えているメソッドです。

PMSで太る女性の“心と体リセット術”

① PMS期は「戦わない」戦略が最強(心理学)

まず大切なのは、PMS期を「戦う時間」にしないこと。ここで無理な食事制限や我慢をすると、リバウンドが加速します。

心理学的には、ストレスが強い時ほど脳は「報酬」を求め、結果的に食べすぎに繋がります。だからPMS期こそ、心と体を緩める時期にする必要があります。

② PMS期の“専用食”を作る(食欲コントロール)

私はクライアントさんにこう伝えています。

「PMS期は特別食を用意していい」

PMS期専用の食べ物とは、

  • 血糖値を急上昇させない
  • 満腹感が続く
  • 罪悪感がない

こういった条件を満たす食事。例としては、

  • ゆで卵
  • チーズ
  • 高カカオチョコ
  • バナナ
  • ナッツ

これらを“事前にストックしておく”だけで、PMS期の暴食が本当に減ります。

③ PMS期は「むくみ対策」=太らない習慣になる

体重が増えて見えるのは脂肪ではなく水分のことも多いです。だからむくみケアは超重要。

  • 白湯を飲む
  • 塩分を取りすぎない
  • 軽いストレッチ
  • 湯船につかる

私は湯船に10分浸かるだけで、翌朝の脚の軽さがまったく違いました。

④ PMS期は“感情の波”をそのまま紙に書く(心理学)

PMS期は感情のアップダウンが激しくなる時期。感情を抑え込むのは逆効果です。

おすすめは「PMSノート」。

・イライラ
・涙が出る
・不安
・食べたい気持ち
・誰かへの恨み(笑)

など、全部書き出してOK。書いた瞬間に感情が整理され、暴食防止になります。

⑤ PMS期は「頑張らない運動」だけでいい

激しい運動は逆効果。プロゲステロンの影響で疲れやすく、怪我もしやすい時期だからです。おすすめは、

  • 散歩
  • ヨガ
  • 軽いストレッチ

これだけでも自律神経が整って、食欲の暴走を防ぎます。

Q&A:PMS×ダイエットの悩みを専門家として回答(前半)

Q1:PMS期に太って、また戻らなくなるのが怖いです…

A:大丈夫です。PMS期の増量は水分を含む一時的変化がほとんど。むしろ「PMS期に増えるのは当然」と知っておくことで安心できます。

Q2:どうして甘いものが止められないんでしょう?

A:ホルモンの影響で脳の“報酬系”が敏感になるためです。意志の問題ではありません。

Q3:毎月PMSで食べて、その度に自己嫌悪…どうすれば?

A:自己否定は逆効果。むしろ「PMS期はこうなるよね」と自分を理解すると、コントロール力が上がります。

Q4:PMS期の運動はしたほうがいい?

A:激しい運動は逆効果。軽い運動でOKです。

PMS期に“太りやすい思考”が暴走する理由:心理学的に深掘り

PMSで太る女性の多くが、「自分が弱いから食べてしまう」「意志がないから太るんだ」と責めがち。でも、心理学的にはこれは完全に誤解なんです。

まず、PMS期には脳内でセロトニン低下が起き、思考がネガティブになりやすくなります。 すると、普段なら気にしない体型の“ちょっとした変化”にも敏感になり、脳が危険信号を出すように。

さらに、自己否定の感情が強まると、人は「どうせ失敗する」「もういいや」と思いやすい“セルフハンディキャップ”状態に陥ります。 これが“PMS期だけ食べ過ぎてリバウンドする”という現象の正体です。

つまりあなたの意志が弱いのではなく、脳があなたを守ろうとして誤作動しているだけ。 ここを理解すると、PMSとの向き合い方が一気に楽になりますよ。

心理学的チェックポイント

  • ネガティブ思考の強まりは脳の仕様
  • 食欲増加は女性ホルモンの変動による生理的な反応
  • 自分を責めるほど食行動は悪化しやすい
  • 「頑張りすぎてリバウンド」は完璧主義の典型パターン

自分の体と心を“敵”ではなく“味方”として扱うことが、実はPMSダイエット最大のカギなんです。

ここからは実践編:PMSでも太らない“心と体リセット術“

① PMS前に“3日分のメニュー”を決めておく

PMS期の食欲は「突然襲ってくる津波」のようなもの。 そのパニックに対抗するには、事前に準備するのが最強です。

たとえば私が実際に使っていたのは次の3つのメニュー。

  • 冷凍バナナヨーグルト
  • 鶏むね肉スープ(冷凍保存)
  • チーズとナッツの“満足セット”

暴走しそうになったら迷わずコレ。 “選ぶストレス”を減らすだけで、PMS中の暴食は驚くほど減ります。

② “甘いものが欲しい”は脳からのSOS → 「代替糖」を使う

PMS期に甘いものを求めるのは、脳がセロトニン不足を補おうとするため。 これは本能の反応なので止められません。

だからこそ、私は「我慢」ではなく「代替」が基本。 枯渇した心に“ダイエット敵ゼロで満たしてあげる”やり方です。

おすすめは、はちみつ、デーツ、カカオ70%以上のチョコなど。 血糖値の乱高下が起きにくい食材を選ぶと、食欲の暴走が止まりやすくなります。

③ PMS期だけ“太りやすい運動”を避ける

実はPMS期はハードなトレーニングをすると逆に太りやすくなります。 理由は、女性ホルモンの低下でストレスホルモンが増えやすく、筋肉が回復しにくいから。

おすすめは次の3つ。

  • ストレッチ
  • 深呼吸(副交感神経アップ)
  • ゆるウォーキング

PMSの時期は「動く日」ではなく「回復の日」。 この切り替えができると、ダイエット効率がガクッと変わります。

【赤裸々実話】私がPMSで8kgリバウンドしたときの話

ここからは、正直めちゃくちゃ恥ずかしいんですが…… 読んでくれているあなたが、「あ、私だけじゃないんだ」と思える材料になれば嬉しいので赤裸々に書きます。

数年前、私は短期間で5kgのダイエットに成功しました。 方法は、食事コントロールとジム通い。

ただ、その頃の私は“完璧主義こじらせモード”で、 一度乱れたら「もう全部ダメじゃん」となるのがクセでした。

で、やらかしたのがPMS期。

その日は仕事でヘトヘト、帰ったら冷蔵庫にプリンが2つ。 「1個だけ…」 そう言いながら2個食べ、そこから歯車が完全に狂いました。

ポテチ→チョコ→アイス→食パン→カップ麺。 気づけば翌日も、その翌日も食欲が止まらず、 “生理が終わっても暴食スイッチが切れない”という最悪のパターンに突入。

当時、体重計で数字を見た瞬間「嘘でしょ…?」と泣き崩れました。 そこからの8kgリバウンドは、自分史上で一番ショックでした。

ただ、この経験から私は、 「PMSを制する者はダイエットを制す」 という結論にたどり着きました。

つまり、体重ではなく、 ホルモンと心のコンディションを整えることこそが成功の本質なんだと。

Q&A:PMSに悩む女性から寄せられた相談にズバッと回答

Q1:PMSになると毎回3kg増えます。これって普通?

はい、普通です。むしろ2~3kgは「当たり前の範囲」。 水分むくみ+腸の停滞が主な原因で、脂肪ではありません。

Q2:「我慢すればいい」では無理。どうすれば食欲と戦えますか?

PMS期は“戦わない”が正解。 戦うほど自制心が枯れて暴食につながります。 代替食・事前準備・ゆる運動で“環境の味方”を作る方が確実です。

Q3:生理後に太りやすいのは私だけ?

生理後は痩せ期のはずなのに……という相談、めちゃくちゃ多いです。 実は、生理中の食欲スイッチを切りそびれたことが多い原因。 PMS期の対策が生理後の体重に直結します。

Q4:彼氏や旦那にイライラしてさらに食べてしまう…。どうしたら?

ホルモン変動で感情の“処理速度”が落ちているだけ。 だから 「今は脳のバグ期」 と思って、感情を外に出すより“紙に書く”方が落ちつきます。

Q5:PMS期でもダイエット成功した人って何してるの?

成功者の共通点はただひとつ。 “自分の体に逆らわない”こと。 PMS期は減量を狙わず、維持を目的にします。

Q6:PMSになると筋トレができません。休んでもいい?

むしろ休む方が痩せます。 PMS期の無理トレはコルチゾール激増で逆効果。 この期間は“回復日”として割り切ってOK。

Q7:PMS中に甘いものをどうしても食べたくなる…。これは依存?

依存ではなく脳のエネルギー不足のサイン。 フルーツや高カカオチョコなどの“代替食”を使えば問題ありません。

Q8:PMS中の食欲爆発で毎回リバウンドします。最強の対策は?

「計画」と「仕組み化」。 感情に左右される時期だからこそ、事前の準備が最強です。

PMSとダイエットの結論:痩せたいなら“心とホルモン”が最優先

PMSは敵じゃありません。 あなたの体はあなたを守ろうとしているだけ。 だから、女性のダイエットは常にホルモンとの“共同作業”です。

PMS期に太らないための結論はこれ。

  • PMSはコントロールできる
  • 完璧主義を捨てるほど痩せやすくなる
  • 準備・代替食・ゆる運動が一番効く
  • 気持ちの変化は脳の仕様、意志ではない

あなたが痩せたいと思うたびに出てくるPMSの壁。 それは「越える壁」ではなく「扱い方を変える壁」。

あなたの体も、心も、ホルモンも。 全部まとめて味方にできたとき、 リバウンドしないダイエットは一気に加速します。

ここまで読んでくださってありがとうございます。 あなたが“PMSに振り回されない痩せ体質”を手に入れられますように。