「また太った…」
体重計の数字を見た瞬間、頭が真っ白になる。
頑張ってたはずなのに、我慢もしてたはずなのに、気づけば元通り、もしくは前より増えている。
私はこの言葉を、人生で何十回も、何百回も心の中でつぶやいてきました。
ダイエット専門家として今でこそ多くの女性をサポートしていますが、かつての私は「リバウンド常習犯」でした。
この記事では、なぜ私は何度もダイエットに失敗し、そしてなぜ「腸活」をきっかけに「また太った…」から卒業できたのかを、心理学と実体験ベースで赤裸々に書いていきます。
マスコミや雑誌に載っているような、表面的で耳障りのいい話はしません。
会議室ではなく、現場で、感情がぐちゃぐちゃになりながら転び続けたリアルです。
なぜ「また太った…」が口癖になるのか
ダイエットがうまくいかない人には、ある共通点があります。
それは、
「痩せたい」という気持ちが、常にプレッシャーになっている
ということ。
私自身、
- 痩せなきゃ価値がない
- 太ったら終わり
- 失敗したら全部無駄
こんな思考に縛られていました。
この状態でダイエットをすると、脳も心も常に緊張状態。
そしてこの慢性的ストレスが、腸内環境を破壊していきます。
腸内環境が乱れると、ダイエットは必ず失敗する
腸は感情と直結している
腸は「第二の脳」と呼ばれています。
理由はシンプルで、腸内には大量の神経細胞があり、感情・衝動・判断力に直接影響を与えているからです。
特に重要なのが、セロトニン。
セロトニンは、
- 心を安定させる
- 衝動食いを防ぐ
- 満足感を感じさせる
といった役割を持つホルモンですが、その多くは腸で作られています。
つまり、腸内環境が悪い状態では、
「痩せたい」という理性的な判断が、感情に簡単に負けるのです。
一時的に痩せても、必ずリバウンドしていた頃の私
私は何度も「成功」しました。
糖質制限で5kg減。
ファスティングで一気に3kg減。
ジム通いで見た目が引き締まったこともあります。
でも、成功のあとには必ず同じ未来が待っていました。
- 常に食べ物のことを考えている
- 甘いものを見ると理性が吹き飛ぶ
- 「今日は特別」が増えていく
- 罪悪感からの暴食
そして数か月後、体重は元通り。
むしろ、前より太っていることすらありました。
このときの私の腸内環境は、今思えば最悪でした。
便秘、肌荒れ、イライラ、不安感。
それでも私は、
「もっと意志を強くしなきゃ」
と自分を責め続けていました。
「痩せたい」が強すぎる人ほど太りやすい心理
これは多くの女性を見てきて確信していることです。
「痩せたい」が強すぎる人ほど、リバウンドしやすい。
なぜなら、
- 常に我慢している
- 禁止ルールが多すぎる
- 失敗=自己否定になる
この状態は、腸にも強いストレスを与えます。
腸内環境が乱れると、血糖値が乱れ、
結果的に、
「もういいや」という爆発的な食欲
が生まれます。
これが、何度もリバウンドを繰り返す正体です。
腸活ダイエットに切り替えた「きっかけ」
私が腸活に目を向けたきっかけは、正直キラキラした理由ではありません。
ある日、リバウンドして自己嫌悪で泣きながら、
「もう一生ダイエットと戦い続けるの?」
と、本気で怖くなったんです。
体型よりも、この思考ループから抜け出せない人生が。
そこで初めて、
「痩せる前に、壊れてるものがあるんじゃないか」
と考えました。
それが、腸内環境でした。
腸活を始めて最初に変わった意外なこと
腸活を始めたからといって、すぐに体重が落ちたわけではありません。
でも、最初に変わったのは、
食べ物に対する考え方
でした。
- 「食べちゃダメ」が減った
- 「今、本当にお腹空いてる?」と考えられる
- 少量でも満足できる
これは、意志が強くなったわけではありません。
腸内環境が整い始め、衝動が落ち着いただけです。
腸活ダイエットは「頑張らない」のが正解
私が意識した最低限のルール
腸活ダイエットで私がやったことは、とてもシンプルです。
- 発酵食品を1日1回
- 食事時間をなるべく一定に
- 完璧を目指さない
「これだけ?」と思うかもしれません。
でも、これを責めずに続けることが、今までできていなかったんです。
腸は、安心すると整い始めます。
腸内環境が整うと「リバウンド思考」から抜け出せる
腸活を続けるうちに、
「どうせまた太る」
「私は続かない」
という思考が、少しずつ弱くなっていきました。
これは根性論ではなく、心理的な安定が戻ってきた感覚です。
腸内環境が整うと、
- 不安が減る
- 極端な思考が減る
- 自分を追い詰めなくなる
結果として、ダイエットが続くようになります。
次回は、さらに踏み込んで、
- 腸活を邪魔していたNG習慣
- 恥ずかしいレベルの失敗談
- 匿名相談Q&A(5~8問)
を中心にお話しします。
「また太った…」を本気で卒業したい人は、ぜひ続きを読んでください。
腸活を邪魔していた「無意識のNG習慣」
腸活を始めた当初、私は「ちゃんとやっているつもり」でした。
発酵食品も食べているし、食物繊維も意識している。
でも、なかなか調子が安定しなかった時期があります。
原因を振り返ってみると、腸内環境を静かに壊していた無意識の習慣がありました。
① ダイエット情報を見すぎる
「これが良い」「あれはダメ」
毎日のように新しいダイエット情報をチェックしていました。
そのたびに、
「私のやり方は間違ってる?」
と不安になる。
この情報ストレスが、腸にはかなりの負担でした。
② 体重計に乗りすぎる
朝・昼・夜、気づけば1日3回。
数字が増えれば落ち込み、減れば安心。
この感情の乱高下も、腸内環境を乱す大きな要因です。
③ 「ちゃんとやらなきゃ」という思考
腸活は「優しさ」が必要なのに、
私はダイエット時代のクセで、また自分を追い込んでいました。
腸は、プレッシャーを感じると途端に不調になります。
正直かなり恥ずかしい…腸活前の私の失敗談
ここからは、本当に恥ずかしい話です。
でも、同じところで苦しんでいる人がいると思うので、隠さず書きます。
「どうせまたリバウンドする」が口癖だった
ダイエット中、順調に体重が落ちているときほど、
「どうせ戻るんでしょ」
と自分に言い聞かせていました。
この言葉、実は自己防衛です。
期待しなければ、傷つかなくて済む。
でもこの思考が、
- 努力を軽視する
- 暴食への言い訳を作る
- リバウンドを現実化する
という、最悪のループを作っていました。
「痩せた自分」に慣れない恐怖
これはあまり語られませんが、とても大事な話です。
長年太っていた人ほど、
痩せた自分に居心地の悪さを感じることがあります。
私もそうでした。
「この体型を維持し続けなきゃ」
「また太ったらどうしよう」
その不安がストレスとなり、腸内環境を乱し、結果リバウンド。
これは意志の問題ではなく、心理と腸の連動です。
腸活ダイエットで私が実践した具体的改善方法
食事内容より「食べ方」を変えた
腸活というと、何を食べるかに注目されがちですが、
私が最も効果を感じたのは食べ方です。
- 急がずに食べる
- スマホを見ながら食べない
- 「美味しい」と感じる
これだけで、満足感が大きく変わりました。
「痩せたい」を一旦横に置いた
腸活を始めてからしばらく、
私は体重を目標にしませんでした。
代わりに、
- お腹の調子
- 気分の安定
- 食後の満足感
これを基準にしました。
結果的に、体重は後からついてきました。
匿名相談Q&A:腸活ダイエットのリアルな疑問
Q1. 腸活って即効性ありますか?
A. 即効性はありません。ただし、リバウンドしない下地は確実に作られます。
Q2. 何度も失敗していて自信がありません
A. それはあなたの問題ではなく、腸内環境と心理の問題です。責める必要はありません。
Q3. 甘いものがやめられないのですが
A. 腸内環境が乱れているサインです。意志の弱さではありません。
Q4. 外食が多くても腸活できますか?
A. できます。完璧を目指さないことが、腸活最大のポイントです。
Q5. リバウンドが怖くて食事量を増やせません
A. その恐怖が、腸と心を緊張させます。少しずつ安心感を増やしていきましょう。
Q6. 体重が減らないと不安になります
A. 腸活初期はよくある反応です。先に整うのは「心」です。
Q7. どれくらいで変化を感じますか?
A. 早い人で1〜2週間、遅くても1か月ほどで「食に振り回されない感覚」が出てきます。
まとめ:「また太った…」から卒業する本当の方法
ダイエットに失敗し続けていた頃の私は、
「もっと頑張らなきゃ」
「我慢が足りない」
そうやって、自分を追い詰めていました。
でも本当に必要だったのは、
頑張ることではなく、整えること
でした。
腸内環境を整えることで、
- 痩せたい気持ちが暴走しなくなる
- リバウンドへの恐怖が弱まる
- 自分を責めなくなる
結果として、ダイエットが「続くもの」に変わります。
もしあなたが、
- 何度もリバウンドしてきた
- 「また太った…」が口癖になっている
- もう自分を嫌いになりたくない
そう感じているなら、まずは腸を整えるところから始めてみてください。
ダイエットは、敵と戦うことではありません。
自分と仲直りすることです。
