こんにちは。私はこれまで10年以上、女性向けのダイエット実践サポートを現場で行ってきたダイエット専門家です。今日は少し踏み込んだテーマ、「嫌な出来事があると太るのはなぜか?」について、かなり赤裸々な体験談と心理学的な視点を交えながらお話しします。
もしあなたが「ダイエットを頑張っているのに痩せたいのに痩せない」「気づくとリバウンドしてしまう」「嫌なことがあると無性に食べてしまう」と感じているなら、この記事はきっと役に立ちます。
これは机上の空論ではありません。会議室で考えた理論ではなく、現場で数百人以上の女性と向き合い、私自身も何度もダイエットとリバウンドを繰り返した“実体験ベース”の話です。
ダイエットしてもリバウンドする人が多すぎる現実
まず最初に、かなり率直な話をします。
ダイエット経験者の多くが「一度は痩せたことがある」のに、最終的にはリバウンドしています。これは意志が弱いからでも、努力不足でもありません。
私自身、20代の頃から数えきれないほどダイエットをしてきました。糖質制限、カロリー制限、置き換え、ジム通い、流行りのサプリ…。そのたびに一時的には体重が落ち、「今回は成功かも」と期待します。
でも、数ヶ月後には必ず戻る。むしろ前より太ることもありました。
「なんで私はこんなにダイエットが下手なんだろう」
「痩せたいって本気で思ってるのに」
そんな自己嫌悪のループに、何度もハマりました。
そしてある時、気づいたのです。
問題は食事内容や運動量ではなく、“自律神経と感情”だったということに。
嫌な出来事があると太る理由
感情と体重は、想像以上に直結している
例えば、こんな経験はありませんか?
- 職場で理不尽に怒られた日、帰宅後に暴食
- 家族やパートナーと喧嘩した後、甘いものが止まらない
- 将来への不安で夜中にお菓子を食べてしまう
これは偶然ではありません。人の体は、感情の影響を強烈に受けています。
特に「嫌な出来事」「ストレス」「悲しみ」「怒り」が起こると、自律神経は一気に乱れます。すると、体は脂肪を溜め込みやすいモードに入るのです。
自律神経が乱れると起こる体の変化
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。
簡単に言うと、
- 交感神経:緊張・ストレス・戦闘モード
- 副交感神経:リラックス・回復・休息モード
嫌な出来事が続くと、交感神経が優位になりっぱなしになります。
すると、
- 血糖値が乱れる
- 食欲を抑えるホルモンが減る
- 脂肪を溜め込むホルモンが増える
- 内臓の働きが低下する
つまり、同じ量を食べても太りやすくなる状態になるのです。
私がリバウンド地獄にハマっていた頃の話
ここからは、少し恥ずかしいですが、かなり正直に書きます。
ある時期、私はダイエット指導を仕事にしながら、裏では自分の体重が増え続けていました。
理由はシンプルです。
ストレスまみれだったから。
相談者さんの悩みは重い。結果を出さなきゃというプレッシャー。プライベートでは家族の問題も重なり、常に頭の中は緊張状態でした。
その頃の私の口癖は、
「ちゃんと食事管理してるのに痩せない」でした。
でも、夜になると無意識に何かを食べていました。
チョコレートを一欠片のつもりが、気づけば一箱。
「今日は仕方ないよね」と自分に言い訳しながら。
翌朝、体重計に乗って落ち込む。
またダイエットを厳しくする。
さらにストレスが溜まる。
この悪循環が、典型的なリバウンド体質を作っていました。
ダイエット=自律神経ケアという発想がなかった
当時の私は、「痩せたいなら我慢」「結果が出ないのは甘え」という思考に縛られていました。
でも、心理学や生理学を深く学び直し、現場で実践する中で気づいたのです。
自律神経が乱れたままのダイエットは、失敗する確率が異常に高い。
逆に言えば、自律神経を整えるだけで、同じ生活でも体重が落ち始める人がたくさんいました。
これは特別な人の話ではありません。普通の女性、仕事や家庭、人間関係でストレスを抱えている人ほど当てはまります。
なぜ「感情を無視したダイエット」は続かないのか
心理学的に見るダイエット失敗の構造
心理学の視点で見ると、ダイエット失敗には共通点があります。
- 感情を抑え込んでいる
- 頑張りすぎている
- 「痩せなきゃ」という義務感が強い
これらはすべて、心にとってはストレスです。
ストレスが溜まると、人は「快」を求めます。その一番手軽な方法が、食べること。
つまり、我慢すればするほど、反動は大きくなるのです。
この反動が「リバウンド」という形で表れます。
自律神経を整えるダイエットで変わった現場の声
私がサポートしてきた中で、特に印象的だった相談内容があります。
匿名相談で寄せられた30代女性の声です。
「何をしても痩せません。もうダイエットが怖いです。痩せたいのに、食べることでしか安心できません。」
この方は、過去に3回大きなリバウンドを経験していました。
食事指導より先に行ったのは、自律神経と感情の整理でした。
生活リズム、睡眠、呼吸、思考の癖を少しずつ整えただけで、体重は自然に落ち始めました。
何より、「食べることへの罪悪感」が消えていったのです。
ここまでのまとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
前半では、
- 嫌な出来事が太る原因になる理由
- 自律神経とリバウンドの関係
- 私自身の失敗体験
についてお伝えしました。
後半では、具体的な改善方法とQ&A形式でのズバリ回答をお届けします。
「痩せたいのにうまくいかない」その理由が、きっともっとはっきり見えてくるはずです。
自律神経を整えることでダイエットがうまくいく理由
ここからは、具体的な改善方法に入っていきます。
「自律神経を整える」と聞くと、難しそう・スピリチュアルっぽいと感じる方も多いですが、実際はとても現実的で、誰でも今日から実践できることばかりです。
むしろ、これを知らずにダイエットを続ける方が遠回りになります。
自律神経が整うと体に起きる変化
自律神経が安定してくると、体は次のように変わります。
- 無駄な食欲が自然に減る
- 甘いものへの執着が弱くなる
- 夜の暴食が起きにくくなる
- 睡眠の質が上がる
- むくみが減る
これらはすべて、「頑張って抑える」のではなく、「勝手にそうなる」感覚です。
多くの方がここで初めて、「痩せるってこんなに楽だった?」と驚きます。
私自身が実践して変わった具体的な習慣
ここでは、私がリバウンド体質から抜け出すために実際にやったことを、かなりリアルに書きます。
① 朝イチのスマホをやめた
以前の私は、目覚めてすぐSNSや仕事のメッセージを確認していました。
これ、実は自律神経を一気に乱します。
朝は副交感神経から交感神経へ、ゆるやかに切り替える時間帯。本来はぼーっとしていていいのです。
スマホを見ない代わりにやったのは、
- カーテンを開けて光を浴びる
- 白湯をゆっくり飲む
- 深呼吸を3回
たったこれだけで、朝の食欲と1日の気分が安定しました。
② 「食べちゃダメ」をやめた
これは勇気がいりました。
でも、「ダイエット中だからダメ」という言葉が、どれだけ自分を追い込んでいたかを思い知りました。
禁止すればするほど、頭の中は食べ物でいっぱいになります。
そこで私は、「食べたい理由」を先に確認するようにしました。
本当にお腹が空いているのか。
それとも、疲れているだけなのか。
寂しいのか、イライラしているのか。
感情に気づくだけで、食欲がスッと引くことが何度もありました。
③ 夜に頑張らない
夜は自律神経的にも、判断力が落ちる時間帯です。
ここで「我慢」「反省」「自己嫌悪」をすると、リバウンド一直線。
私は夜は、
- 難しい判断をしない
- 体重計に乗らない
- ダイエットの反省をしない
これを徹底しました。
すると、不思議なことに翌朝の食欲が安定し、体重も少しずつ落ちていきました。
現場で多かった匿名相談Q&A
ここからは、実際に寄せられた相談をもとに、ズバリ回答していきます。
Q1. 嫌なことがあると必ず食べてしまいます。意志が弱いですか?
A. いいえ、意志の問題ではありません。
それは体がストレスから守ろうとしている正常な反応です。責めるほど悪化します。まずは「そうなるほど頑張ってるんだな」と認めてください。
Q2. 痩せたい気持ちが強いほど空回りします
A. 「痩せたい」が「焦り」や「恐怖」になっている可能性があります。
自律神経は安心感がないと整いません。目標より、まず生活と感情の安定を優先しましょう。
Q3. ストレス太りと普通の太り方は違いますか?
A. はっきり違います。
ストレス太りは、食事量が少なくても太ります。原因はホルモンと自律神経なので、食事制限では解決しません。
Q4. 運動すると逆に疲れて食べてしまいます
A. その運動、今の自律神経状態に合っていない可能性があります。
疲労感が強い時は、運動より休息が必要です。
Q5. 何から始めればいいか分かりません
A. まずは「睡眠」と「朝の過ごし方」です。
ここが整うだけで、食欲と感情はかなり変わります。
Q6. リバウンドが怖くて痩せるのが怖いです
A. とてもよく分かります。
その恐怖があるうちは、無理に痩せなくて大丈夫です。まずは「太らない状態」を作ることが、最短ルートです。
ダイエットは「体」より先に「神経」を整える
この記事で一番伝えたいことは、
ダイエットは根性論ではないということです。
痩せたいのに痩せない。
リバウンドを繰り返す。
嫌な出来事があると太る。
これらはすべて、あなたのせいではありません。
自律神経と感情を無視したまま、体だけを変えようとしていただけです。
逆に言えば、そこに気づいたあなたは、もう同じ失敗を繰り返さなくて済みます。
「頑張らないと痩せられない」という思い込みを手放した先に、リバウンドしないダイエットがあります。
この記事が、その一歩になれば嬉しいです。
