低GIダイエットの勘違いあるある&正しい知識まとめ

こんにちは。女性向けダイエット専門家として10年以上、数千名のダイエットとリバウンド問題に向き合ってきました。今日は、私の実体験とクライアントさんたちのリアルな声をもとに、低GIダイエットの“勘違いあるある”と“本当に正しい知識”を、かなり赤裸々にまとめていきます。

まず最初に言います。私は昔、低GIダイエットに大失敗しています。
もちろん、当時は「失敗したなんて言いたくない」「痩せたいのに太るなんて恥ずかしい」そんな気持ちでいっぱいでした。でも、いま振り返ると、失敗の原因のほとんどは“誤解”でした。

世の中には「低GIなら太らないでしょ」「玄米食べてれば痩せるんでしょ」みたいな、都合良すぎる情報が溢れています。だけど私たちの身体はそんなに単純じゃないし、心理も気分も、生活習慣も絡み合ってダイエットは構成されています。

だからこの記事では、一切遠慮せず、自分の黒歴史級の失敗と、泣きたくなるほどしんどかった体験を全部含めて、低GIダイエットの本質をまとめます。

低GIダイエットとは何か?そして勘違いが多い理由

まずおさらいですが、低GIダイエットとは、食後血糖値が上がりにくい食品を中心に食べることで、脂肪蓄積や食欲暴走を防ぐ食べ方です。

しかし、ここが落とし穴。低GI=“無制限に食べていい”ではないということ。

実は、私が最初にやらかしたのはこれでした。「低GIなら太らないはず」と勝手に思い込み、玄米を山盛り食べ、さつまいもを毎食食べ、納豆も2パック食べていました。結果…見事に太りました。

なぜ太ったのか? 理由は単純で、低GIでも食べ過ぎれば太るからです。でも当時の私は、「痩せたい」「もうリバウンドしたくない」という焦りで、正しい判断ができませんでした。

【体験談】低GIを“魔法の食事法”と誤解して爆食いした黒歴史

低GIを始めた初期の私は、気持ちが常に極端でした。
・成功したい
・今度こそ痩せたい
・リバウンドしたくない
この焦りが、不思議と「都合のいい情報だけ信じる」状態を作り出します。

特に印象的なのが、ある日の夜。仕事でめちゃくちゃ疲れて帰った私は、なぜか“低GIなら大丈夫”という謎の自信に満ちていました。(いま考えても本当に謎…)

その結果、玄米を茶碗2杯、鶏むね肉を2枚分、サツマイモ1本を一気に食べてしまいました。食べているときは「低GIだからセーフ!」みたいに自分に言い聞かせていたのですが、食後、強烈な後悔と自己嫌悪が襲ってきました。

そして翌朝、体重計に乗ると…増えてる。
「あれ、低GIなのに?なんで?」と本気でショックでした。

今ならわかります。
低GI食品は血糖値が上がりにくいだけで、カロリーゼロではない。
しかも、食べ過ぎればインスリンも普通に出ます。

でも当時の私は焦りや不安で頭がいっぱい。冷静な判断ができるはずもなく、結果として「低GIなのに太る」という典型的な迷宮に迷い込んでしまったのです。

低GIダイエットの“誤解されがちなポイント”まとめ

ここからは、私が実際に経験し、クライアントさんからもよく相談される「勘違いポイント」を心理学的な背景とともに解説します。

① 低GIなら食べても太らない という勘違い

これは本当に多い誤解で、私自身がずっと信じていました。
でも実際は、低GIでも食べ過ぎれば普通に太る

心理学的には、「この食べ物は安全」と認識した瞬間、人はブレーキが外れやすくなります。これを“ヘルシーオーラ効果”と呼びます。

例えば、身体に良さそうなお菓子を見つけると、なぜか「ちょっとくらい食べても大丈夫」と思ってしまう現象です。

低GI食品も同様。玄米もオートミールもさつまいもも、カロリーは普通にあります。私が痩せられなかった理由は、まさにこの“ヘルシーだからOK”の誤解でした。

② GI値だけを見て食品を決める というミス

これもかなり危険です。GI値は「血糖値の上がりやすさ」の指標であって、栄養バランスの良し悪しとは別物です。

例えば、GI値が低くても栄養バランスが偏っていれば太りますし、むしろ代謝が落ちて痩せにくくなります。

GIだけ見て「トマトはOK」「白米はNG」と単純に判断するのは大きな誤解です。

③ 低GI食品を全部“健康食品”だと思ってしまう

例えば、ナッツはGI値が低く、ダイエット向きの食品ですが、カロリーは非常に高い。だから「小袋で止める」というルールが必須。

GIだけを基準にすると、ナッツを1袋まるごと食べるような事故が起こります。私は実際にその事故を何度も起こしました。

④ 低GI食品に頼るあまり、味付けを濃くしてしまう

低GI食品は“素材の味が地味”なことも多いです。玄米、オートミール、鶏むね肉。どれも淡白ですよね。

そこで人は味を足したくなるのですが、ここで味付けが濃くなると、結果的に食欲が強まるという悪循環が起きます。

私も初期は玄米にバターを乗せたり、鶏むね肉に濃いタレをかけたりしていました。これでは痩せられるわけがありません。

⑤ 低GIにすると“自然に痩せる”と思い込む

低GIにしても、運動ゼロ、睡眠不足、ストレス過多のままだと痩せません。
むしろ、血糖値とは関係なく、ホルモンバランスの乱れで太る場合もあります。

だから、低GIは“食欲を安定させるサポートツール”。
これを心理学的には「環境整備」と呼びます。

行動を変えるためには、まず環境を整える必要がある。低GIはその環境作りに最適ですが、あくまで土台であって、すべてではありません。

【体験談】失敗を乗り越え、低GIを“正しく”理解した瞬間

低GIの誤解に気づいたきっかけは、ある日のクライアントさんの言葉でした。

「先生…私、低GIをやっているのに太りました。どうしたらいいですか?」

その人の食事を聞いて私は固まりました。驚くほど、昔の私と同じだったからです。

・玄米を大盛りで食べる
・ナッツを一袋食べる
・低GI野菜をたっぷり食べているがタンパク質が少ない

その瞬間、私は自分自身の過去と重ねてしまいました。
「私も同じだった。だから失敗したんだ」と。

そして、そこで気づいたのが、低GIは“知識が正しくないと逆に太る”という事実です。

低GIダイエットを成功させる“本当に正しい考え方”

では、実際にどうすれば低GIダイエットで本気で痩せるのか?
私が多くのクライアントさんを成功へ導いてきたポイントを解説していきます。

① GI値より“食べる順番”を優先する

私は必ず、「野菜 → タンパク質 → 主食」の順番を提案します。これだけで、ほぼ全員の食欲が穏やかになります。

心理学的にも、最初に“噛む食品”を食べると、脳が「食べた」と認識しやすく、暴食が抑えられます。

② 低GI食品でも“適量”を守る

適量を決めるだけで、食欲が安定する人が非常に多いです。人はリミットがなくなると、安心して食べすぎる傾向があるからです。

  • 玄米:茶碗1杯
  • さつまいも:150gまで
  • ナッツ:小袋1つ

③ タンパク質を最優先にする

低GIだけに集中すると、タンパク質が抜ける女性が本当に多いです。
食欲コントロールの中心はタンパク質なので、ここが弱いと低GIでも失敗します。

④ 低GI=“ストレスが少ない食事”と捉える

これは私自身がたどり着いた結論ですが、低GIは「痩せるための食事」というより、“気持ちが安定する食事”なんです。

血糖値が安定すると、イライラしにくく、夜の暴食も減り、メンタルが落ち着きます。その積み重ねが結果としてダイエット成功に繋がります。

【赤裸々Q&A①】低GIなら白米を食べてはいけませんか?

A:白米を完全NGにすると、ほぼ全員がリバウンドします。

白米を“悪者扱い”すると、その反動で暴食しやすくなります。心理学では「禁止の反動」と呼ばれます。

白米は食べても大丈夫。ただし、

  • 夕食だけ玄米にする
  • 量を茶碗半分にする
  • 食べ順を守る

これだけで問題ありません。

【赤裸々Q&A②】低GIにしても痩せないのはなぜ?

A:食事量の把握と、タンパク質量の少なさが原因です。

低GIにしているのに痩せない人の9割が、

  • 主食の量が多い
  • タンパク質が足りない
  • 夜に食べすぎ

です。特に夜の食事量は体脂肪に直結します。

【赤裸々Q&A③】低GIでリバウンドした私…どうすれば?

A:まず“完璧主義”を手放してください。

リバウンドした人は多くが完璧主義です。
・毎日低GIじゃなきゃ!
・白米は絶対NG!
・外食したら罪悪感!
こんな状態だと、必ずどこかで反動が来ます。

私は必ず「週5低GIでOK」と伝えています。


後半(2/2)では、さらに詳細な実践テクニック、失敗から立て直す方法、メンタル安定のコツ、そして“低GIで確実に痩せる1日のモデル食事例”を紹介します。

Q&A:低GIダイエットで寄せられた“リアル相談”に赤裸々回答

Q1:低GIの食事に変えたのに全然痩せません…もう向いてない?

正直に言うと、低GIダイエットは「食べたら絶対痩せる魔法」ではありません。 あなたが痩せない理由は、低GI食品の選び方よりも“食べ方の癖”に潜んでいます。

例えば……

  • 低GIだからと食べ過ぎている
  • 調味料が高糖質でGIを引き上げている
  • ストレス食いで血糖値とは関係ない摂取をしている
  • 低GIに変えた安心感で運動量が減っている

特に女性に多いのが「頑張ってるのに痩せない」型ストレス→ドカ食いのリバウンド連鎖。 これ、ただ食べる量の問題じゃなくて、心理学的に「セルフハンディキャッピング」という行動に分類されます。

簡単に言うと、

“頑張って成果が出なかった時のダメージを避けるために、わざと自分にハンデ(=食べ過ぎ)を作ってしまう”

これを断ち切るコツは、

「低GIだからOK」じゃなくて「これを食べたら私の未来の体はどうなる?」と話しかけてから口にすること。

考える時間を数秒でも作るだけで、暴走が止まりやすくなります。

Q2:低GI食品って味が薄いし料理が面倒…続けるの無理です。

料理が苦手な人ほど、低GIダイエットの成功率は低くなりがち。 でもこれはスキルの問題ではなく、自己効力感(=自分でできる感)の問題が大きいです。

自己効力感を育てる工夫:

  • 「切る」「乗せる」だけの料理から始める
  • 味付けは塩・オリーブオイル・レモンだけでもOK
  • 一食はコンビニで低GIチョイスにしてもOK

続けられる人は、料理が上手い人じゃなくて“ハードルを下げるのが上手い人”。 実はここを勘違いして心が折れる人がめちゃくちゃ多いです。

Q3:低GIダイエットって毎食やらないと意味ない?

正直に言うと、毎食じゃなくても大丈夫です。 むしろ、完璧を求めるほどリバウンドが近づきます。

低GIが必要なのは特に……

  • 朝食(血糖値が荒れると午前中の食欲が増す)
  • 夕食(脂肪として蓄積されやすい)

昼は外食でもOK。 むしろ外食で「今日も低GIを守らなきゃ…!」と追い込むと、夕方に解放欲が爆発してドカ食いの原因になります。

Q4:低GIダイエットのはずが、過食とリバウンドを繰り返します…どうすれば?

これは体質ではなく「脳の反応」です。

血糖値が乱れる →気力が落ちる →甘いものが欲しくなる →罪悪感 →ストレス →また食べる

この負のループを断ち切る鍵は、

「食べる前の行動を変えること」

特に効果が高いのは……

●“食べる前のルーチン”を作る

おすすめはこれ:

  • 深呼吸3回
  • コップ1杯の水を飲む
  • 食べたい理由を言語化する(空腹?ストレス?寂しさ?習慣?)

これをするだけで衝動的な食べ方が劇的に減ります。 私のサポート経験でも、継続率を大きく上げた方法です。

Q5:低GIを続けてるのに、食への執着が強くなって逆に食べ物のことばかり考えます。

低GIダイエットは「食べてはいけない」ではないのに、なぜか食事への執着が強まる人がいます。 これ、心理学で言う“カロリー制限のパラドックス”が関係しています。

人は制限されると、その対象に注意が集中しやすくなります。 つまり……

“健康的な制限でも、やり方次第で食欲を増幅させてしまう”

これを回避するには、“低GI縛りのない食事”を週に1回いれること。

「自由に食べてもいい日」を固定すると、それまでの食事が我慢にならず “選択”に変わっていきます。

選択の自由があると、脳は食べ物への執着を弱めていきます。

実体験:低GIダイエットの“正しいやり方”に気づいた瞬間の話

ここからは、私自身が過去に陥った“低GIだから痩せると勘違いして痛い目を見た話”を共有します。

当時の私は……

  • 低GI食品ならどれだけ食べても太らないと思っていた
  • 低GIのパンを1日4枚食べていた
  • オートミールを「健康だから」という理由だけで食べすぎていた
  • 血糖値は低いのに摂取カロリーがえぐかった

結果は言わずもがな…… 普通に太りました。

しかも厄介だったのが「低GIなのに痩せない原因がわからない」という地獄。 雑誌には「低GIは痩せる」と書いてある。 なのに私は太る。 自分の体質がおかしいのか? 動いても痩せないんじゃもう無理なんじゃないか?

そんな自信喪失の2か月を過ごしました。

でも、本当の原因は……

“食べ方に問題があっただけ”でした。

低GIはあくまで「太りにくい」だけで「痩せさせる」わけではないと気づき、 そこから食事全体を見直した途端、2週間でウエスト3cm減。

「なーんだ、やり方さえ合えば痩せるんだ……」と心底ホッとしたのを覚えています。

低GIダイエットの正しい取り入れ方(まとめ)

ここまで長く語ってきた内容を簡単にまとめると……

  • 低GIは“太りにくい”。ただし“何を食べても痩せる”わけではない
  • 最重要なのは朝と夜のGIコントロール
  • 完璧にやるほどリバウンドしやすい
  • 心理学的トリガー(我慢・制限・ストレス)が暴食を引き起こす
  • 自由食を入れると長続きしやすい
  • 低GIダイエットは料理の上手さではなく“ハードルの低さ”が成功の鍵

つまり、低GIダイエットは「知識とメンタルの両軸」が必要なダイエットです。

あなたが今もし、

  • 何をしても痩せない
  • 頑張っても続かない
  • リバウンド癖がある
  • 低GIにしてるのに思ったより変わらない

そんな状態なら、方法が間違っているだけ。 体質のせいでも、根性のせいでもありません。

あなたのダイエットは、まだ成功の余地しかありません。

女性のダイエットは、正しい知識と、壊れないメンタルがすべて。 もしリバウンドに悩んでいるなら、この低GIの知識は必ず役に立ちます。

次回は「低GI×間食戦略」について深堀りしていきますね。