低GIダイエットを指導していると、最初にいただく相談が「一度は痩せたのに、またリバウンドしてしまった…」「もう何を信じればいいのかわからない」という悲痛な声です。実は、低GIで痩せる女性たちには“絶対に外さない共通点”があります。それが今回のテーマである「食べる順番」。
雑誌やテレビでもちらっと紹介されていますが、正直、あの程度の情報ではリバウンド経験者の女性たちにはまったく足りません。私はこれまでダイエット迷子になってしまった約500名以上の女性をサポートしてきましたが、成功した人は例外なく、この食べる順番を「徹底レベル」で守っています。
ここからは、ただの専門家の理論ではなく、私自身の失敗とリバウンド地獄の体験談、そしてカウンセリングの現場で見えた“本当に痩せる人の共通点”を赤裸々に書いていきます。
■なぜ「食べる順番」がリバウンドを防ぐのか?心理学×栄養学で解説
食べる順番が重要なのは、GI値だけではなく「脳の満腹中枢」と深く関係しているからです。私がカウンセリングでよく伝えているのは、次の3ポイントです。
・ポイント1:食物繊維を先に食べると血糖値が上がりにくい
これは低GIの王道。しかし、血糖値が上がりにくいということは、体脂肪になりにくいだけでなく、その後の過食を防ぐ心理的効果もあります。
リバウンド経験者の多くは、過去に「空腹のピークで暴食する」という癖があり、その瞬発的な意思決定を止められません。先に野菜や海藻、きのこを食べることで、暴走を止める“ブレーキ”になるのです。
・ポイント2:タンパク質を早めに入れると“食欲の暴走”を抑制
女性に多いのが、サラダだけ食べて満足したつもりになり、その後に炭水化物をドカ食いしてしまうパターン。私も20代の頃、女子会の翌日に「今日は控えめにしよう」とサラダだけで頑張ってみた結果、夜にパンを5個食べて泣いたことがあります。
タンパク質を先にとるとアミノ酸が脳に届きやすくなり、満腹感が早く訪れ、これがリバウンドしない女性の習慣になっています。
・ポイント3:最後に炭水化物を食べると満足感が高いのに脂肪がつきにくい
「炭水化物=太る」と思われがちですが、順番次第でまったく違います。炭水化物を最後に食べると、既に血糖値が安定しているため、脂肪として蓄積されにくいのです。
そして心理学的に重要なのが、“最後に好きなものを食べられる幸せ”。これがダイエット継続の満足感に直結します。制限ではなくコントロール。これが低GIダイエットの本質です。
■私のリバウンド体験談:−8kg成功後に+12kgリバウンドした地獄の日々
今でこそダイエット指導をしていますが、私自身、過去に何度もリバウンドしています。特に忘れられないのが28歳のとき。
◆最初は順調に痩せてしまった
その頃の私は、婚活がうまくいかず、自己肯定感も底。とにかく痩せたい気持ちだけで、糖質制限や置き換えドリンク、ランニングなど、流行していたものを全部試しました。
一時的に−8kg成功したものの、食事制限へのストレスが爆発。生理前には「もういいや」とピザやアイスを一気食いし、1週間で体重が4kg戻ったこともあります。
◆最も辛かったのは“見た目の変化”より“心の崩壊”
太ったことよりも、「私はダメな人間だ」と思い込み、気分の落ち込みがひどくなりました。婚活の場に行っても、自分に自信が持てず、相手の目をまともに見られない。ダイエットに失敗するたびに、自分の価値が下がっていくような錯覚に陥りました。
そんな時に出会ったのが「低GI」と「食べる順番」でした。最初は半信半疑でしたが、この食べ方を続けるうちに、驚くほど心が安定し始めました。
◆食べる順番が私を救った理由
- 極端に我慢しなくていい
- 満腹になれるからストレスが溜まりにくい
- 暴食のスイッチが入らなくなる
- 「普通に食べていい」という安心感がある
この“安心感”がダイエット継続には一番大切だったのです。
■低GIで痩せた女性が必ず徹底している「食べる順番」実践ステップ
●Step1:食物繊維の多いものを最初に食べる
キャベツ、ブロッコリー、海藻、きのこ、大根サラダなど。ポイントは、最初の3分で食べ切ること。最初の満腹スイッチをオンにするイメージです。
●Step2:次にタンパク質をしっかり食べる
肉、魚、卵、納豆、豆腐など。タンパク質は体の材料になるだけでなく、「食欲を落ち着かせるホルモン」を出しやすくします。
●Step3:炭水化物は最後に、ゆっくり味わう
ご飯、麺、パンなどは最後。急いで食べると血糖値が上がるので、最低でも10分以上かけて食べることが大切です。
●Step4:最初のひと口が“心理的な勝負点”
食べる順番は、実は「最初のひと口」が全てです。最初にご飯を食べた瞬間、脳は“今日の食べ方”を決めてしまいます。これは心理学でいう「初頭効果」。意識して成功パターンを作ることが、ダイエット成功の鍵です。
■Q&A:よくある質問に赤裸々に答えます
Q1:この食べ方だけで本当に痩せますか?
痩せます。ただし、“必ず”という言葉には1つ条件があります。それは「継続」。食べる順番は奇跡を起こす魔法ではありませんが、続ければ必ず体の変化が出ます。現場でも、最初の1ヶ月で体脂肪が確実に落ちる人が7割以上います。
Q2:外食でもできますか?
できます。サラダ・スープ→メイン→ご飯の順番で食べればOK。メインの肉や魚だけ先に食べても大丈夫です。
Q3:甘いものは食べていいですか?
食べられます。低GI食の良いところは、“禁止”ではなく“順番を工夫するだけ”。食後に小さなデザートなら問題ありません。
Q4:生理前にどうしても食べすぎてしまいます
生理前は食欲が増すのが普通。私も昔はここで必ず失敗していました。コツは「暴走する前に満腹サインを入れること」。野菜→タンパク質の順番をいつもより徹底することで、過食が起きにくくなります。
Q5:家族が自分のペースに合わせてくれません
合わせてもらわなくて大丈夫です。あなたはただ、最初の一口だけを自分で管理すればOK。これは他人に左右されない“最強の習慣”です。
(後半に続きます)
■さらに深掘りQ&A:現場で最も多かった“リアルすぎる悩み”に答えます
Q6:つい最初にご飯を食べてしまう癖が治りません
これはかなり多い相談です。結論から言うと、癖は“治す”のではなく“置き換える”ほうが成功します。
心理学では、習慣は「削除」ではなく「上書き」するほうが定着しやすいとされています。
実際、私は最初に「目の前に必ず野菜を置く」というルールにしました。視覚刺激は行動を引き起こす強力なスイッチなので、目の前にあるものから人は無意識に手を伸ばします。
だから、最初に手に触れる場所にサラダやスープを置くこと。これだけで成功率が大幅に上がります。
Q7:仕事で帰りが遅く、夜ごはんが22時になる日もあります。低GIでも太りますか?
時間が遅くても、「食べる順番」を守れば太りにくいのは事実です。
ただし、夜遅くは副交感神経が働きづらく、内臓の働きが落ちます。
私が現場で指導しているのは、「夜は特にStep1を厚くする」こと。
具体的には、
- 野菜、きのこ、海藻を先に200gほど食べる
- タンパク質は脂の少ないものにする
- 炭水化物は普段の半分に調整する
こうすることで、夜遅くても太りにくく、翌朝の体重にも反映されます。
Q8:低GI食は続けやすいと聞きますが、本当にストレスは少ないですか?
これは断言できます。低GI+食べる順番は、「制限ではなく、心理的コントロール」です。
私が過去に失敗したダイエットのほとんどは、自分の意思の力に頼りすぎていました。
我慢、忍耐、根性…。
こうした力は、一時的には効きますが、長くは続きません。
一方で、低GIと食べる順番は、体の仕組みと心理学の両方が味方になるので、ストレスが圧倒的に少ないのです。
■さらに深い体験談:食べる順番を徹底した結果、心まで軽くなった話
私は28歳から29歳の1年間、人生で一番“ダイエットに振り回された時期”でした。
◆いつも「痩せたいけど続かない」を繰り返していた
朝はスムージーだけ、昼はコンビニのサラダ、夜は炭水化物抜き。
「これなら痩せるはず」と思い込んでいました。
しかし、夜中になると空腹でイライラし、気づいたらコンビニで菓子パンを2つ買っている…。
翌朝、体重計に乗って絶望。
「また太った…」「私って何してもダメなんだ…」
そんな自己否定スパイラルに陥っていました。
◆転機は“ある女性クライアントさん”の成功
実は私が食べる順番に本気で向き合ったきっかけは、一人の女性クライアントさんの劇的変化でした。
その方は、何度もダイエットとリバウンドを繰り返していて、当初は「私なんてどうせ…」という口癖がありました。
しかし、食べる順番を徹底しただけで、3ヶ月で体脂肪が−6%、体重もマイナス5kg。
しかも驚いたのは、見た目より先に“心”が変わったこと。
- 表情が明るくなる
- 自信が出る
- コンビニのスイーツに衝動がなくなる
- 過食がゼロになる
その姿を見て、「あ、やっぱり順番ってすごい」と確信しました。
◆実践してみたら、私も変わった
私自身、最初の1週間で「朝のむくみ」「夕方のだるさ」「夜の暴食」が激減。
意志の力ではなく、体の仕組みが整う感じでした。
体重は3ヶ月で−7kg。
人生で初めて「リバウンドしない痩せ方」ができた瞬間でした。
■食べる順番が“リバウンドしない女性”を作る理由(心理学解説)
1. 自己効力感(できる感)が高まる
「食べる順番」ほど簡単で、成功体験を積みやすい方法はありません。
人は成功を感じると、セルフコントロール力が高まり、さらに行動が安定します。
2. 選択の負担が減る
心理学で言う“選択疲れ”。
ダイエットで最も疲れるのは、毎回「何を食べるか」を考えることですが、順番が決まっているだけで負担が激減します。
3. 暴食のトリガーが消える
満腹ホルモンが早く出るため、衝動食いが起きません。
私の過去のクライアントさんの中には、食べる順番を徹底しただけで過食の回数が月10回→月0になった方もいます。
4. 「自分を大事にする行動」になる
順番を守ることは、体を労わる行為。
自己肯定感が自然と高まり、行動も安定します。
リバウンドしない女性は、体を責めるのではなく、扱い方が丁寧なのです。
■低GI×食べる順番の“最強セット”のやり方まとめ(完全版)
現場で成果が出た方法だけをまとめると、次の順番です。
- 食物繊維(野菜・海藻・きのこ)
- タンパク質(肉・魚・卵・大豆製品)
- 脂質(ナッツ・オリーブオイルなど)※料理で使う分でOK
- 炭水化物(米・パン・麺)
- デザートは食後に少量
この順番は、食後の血糖値を最も穏やかにし、食欲が暴走しにくいパターンです。
■まとめ:「食べる順番」は一生使える“ダイエットの武器”
リバウンドに悩む女性ほど、「私は続けられない」「意思が弱い」と思いがちです。
でも実際は、意思の問題ではありません。
食べる順番さえ整えば、体も心も自然と痩せる方向に向かう。
これは私自身の体験であり、これまでサポートしてきた女性たちの姿そのものです。
低GIと食べる順番は、一生使える“習慣型ダイエット”。
ぜひ明日から、最初のひと口を意識してみてください。
あなたの痩せたい気持ちは、必ず現実になります。
以上で後半は終了です。
