はじめまして。私はこれまで10年以上、女性向けダイエットの現場で実践サポートをしてきたダイエット専門家です。
そして同時に、何度もダイエットに失敗し、何度もリバウンドを経験してきた「元・迷走者」でもあります。
「ダイエットを頑張っているのに痩せたいのに痩せない」
「一時的に体重は落ちるけど、気づいたら元通り、むしろ増えている」
そんな声を、これまで何百人、何千人という女性から聞いてきました。
そして正直に言います。
私自身も、まったく同じ道を歩んできました。
ダイエットを頑張るほどリバウンドしていた頃の話
糖質制限、置き換えダイエット、ファスティング、ジム通い、ランニング、ヨガ…。
「痩せたい」という気持ちだけは誰にも負けないくらい強かったと思います。
最初の数週間は順調なんです。
体重が落ちると気分が上がる。
鏡を見る回数が増える。
「今回はいけるかも」と思う。
でも、決まってその先に待っていたのはリバウンドでした。
・食事制限の反動で爆食
・疲れすぎて運動が続かない
・イライラして甘いものに手が伸びる
・自己嫌悪でさらに食べる
この負のループ。
今思い返すと、完全に「心と体のバランス」を無視したダイエットでした。
「努力しているのに痩せない」本当の原因
多くの人が勘違いしていますが、ダイエットが失敗する原因は「意志が弱いから」ではありません。
心理学的に見ると、過度な我慢は反動行動を引き起こします。
つまり、「我慢すればするほど、反動で食べてしまう」のは自然な現象なのです。
そして、私が長年見落としていた最大の原因。
それが睡眠でした。
睡眠不足がダイエットを破壊する理由
睡眠が足りていない状態では、脳は常に「非常事態」だと判断します。
その結果、
- 食欲を増やすホルモン(グレリン)が増える
- 満腹を感じるホルモン(レプチン)が減る
- 判断力が低下し、衝動食いが増える
つまり、寝不足のままダイエットをしようとすること自体が、かなり無理ゲーだったんです。
当時の私は、
「夜更かし→朝食抜き→昼にドカ食い→夜に罪悪感」
という生活を、平気で繰り返していました。
これで痩せるほうがおかしいですよね。
「頑張らないダイエット」に切り替えたきっかけ
ある日、相談者さんからこんな言葉を言われました。
「先生、私、痩せたいけど、もう頑張るのが怖いんです。頑張ると必ずリバウンドするから…」
この言葉が、胸に突き刺さりました。
そして同時に、私自身の姿と重なったんです。
そこから、「努力量を増やすダイエット」ではなく、
「自然と痩せる状態を作るダイエット」に方向転換しました。
その中心に据えたのが、睡眠改善ダイエットです。
睡眠を整えただけで起きた体の変化
最初にやったことは、とてもシンプルでした。
- 夜0時までには布団に入る
- 寝る前のスマホ時間を短くする
- 「7時間寝る」を最優先事項にする
食事も運動も、ほとんど変えていません。
それなのに、1週間ほどで明らかな変化が出始めました。
・朝のだるさが減った
・甘いものへの欲求が弱くなった
・間食を「我慢」しなくても減った
・夜の爆食が自然となくなった
体重の数字以上に、「楽」だったんです。
「痩せたいのに辛くない」
これが、私にとっては衝撃でした。
なぜ睡眠を整えるとリバウンドしにくくなるのか
睡眠が整うと、脳とホルモンの働きが安定します。
心理学的に言えば、
セルフコントロール能力が回復する状態です。
つまり、
- 「食べないように我慢」ではなく
- 「そもそも欲しくならない」状態
これが、リバウンドしないダイエットの正体でした。
私はここで初めて気づいたんです。
「ダイエットは、食事や運動の前に、生活習慣で決まる」と。
匿名相談:睡眠改善ダイエットに関するリアルな声
Q1. 寝る時間を増やしたら本当に痩せますか?
正直に言います。「寝るだけで魔法のように痩せる」わけではありません。
でも、痩せやすい状態に確実に近づきます。
Q2. 夜型生活でも大丈夫でしょうか?
大丈夫です。ただし「睡眠時間の確保」は必須です。
夜型でも、質と量が整えばダイエットは進みます。
Q3. 寝る前にお腹が空いてしまいます
これは睡眠不足あるあるです。
無理に我慢せず、睡眠改善を優先すると自然に落ち着きます。
(※この続きでは、さらに赤裸々な失敗談、具体的な改善テクニック、Q&Aを深掘りしていきます)
睡眠改善ダイエットで実際に起きた「体型の変化」
前編でもお伝えしましたが、私は睡眠を整えただけで、特別な運動や厳しい食事制限をほとんどしていません。
それでも、3ヶ月後にははっきりと分かる変化が出ました。
体重はゆっくり、でも確実に落ちていきました。
しかし、それ以上に大きかったのは「見た目」と「感覚」の変化です。
- 下腹部の張りがなくなった
- ウエスト周りが柔らかくなった
- 顔のむくみが減った
- 「太っている自分」への嫌悪感が薄れた
何より驚いたのは、
「痩せたい」という焦りが消えたことでした。
焦りが消えると、不思議なことに暴走しなくなります。
短期間で結果を出そうとしないから、リバウンドもしない。
リバウンドを繰り返す人の心理的共通点
これまで多くの匿名相談を受けてきて、ひとつ確信していることがあります。
それは、リバウンドを繰り返す人ほど真面目で頑張り屋だということ。
・完璧にやろうとする
・少し崩れると全部投げ出す
・自分に厳しすぎる
心理学ではこれを「オール・オア・ナッシング思考」と呼びます。
「100点じゃなきゃ意味がない」
この考え方が、ダイエットを壊しているケースは本当に多いです。
睡眠改善ダイエットは、この思考を自然に緩めてくれます。
なぜなら、頑張らなくても結果が出る体験が積み重なるからです。
具体的にやった睡眠改善テクニック
① 寝る時間より「起きる時間」を固定する
多くの人が「早く寝なきゃ」と考えますが、実は逆です。
起きる時間を一定にすることで、体内リズムが整い、自然に眠くなります。
② 寝る前の反省会をやめる
布団に入ってから、
「今日も食べすぎた」「また痩せられなかった」
こんなことを考えていませんか?
これは脳を覚醒させ、睡眠の質を下げます。
私は「今日できたことを1つだけ思い出す」に切り替えました。
③ 夜のスマホは「見る内容」を変える
完全にやめられなくても大丈夫です。
ただし、
・SNSで他人と比較する
・ダイエット情報を漁る
これだけは避けました。
比較は焦りを生み、焦りはリバウンドを呼びます。
「痩せたいのに動けない」心理への対処法
相談でよくあるのが、この声です。
「痩せたい気持ちはあるのに、何も続かないんです」
これは怠けではありません。
脳が疲れ切っているサインです。
睡眠不足の状態では、新しい行動を起こすエネルギーが湧きません。
だから私は、こう伝えています。
「まずは痩せることを目標にしないでください」
最初の目標は、
『今日はちゃんと寝る』
それだけでいいんです。
匿名Q&A:睡眠改善ダイエットの本音相談
Q4. 寝ても疲れが取れません
睡眠時間より「睡眠の質」が問題です。
寝る直前の行動を見直すだけで改善することが多いです。
Q5. 睡眠を整えたら食事は気にしなくていい?
最初はそれで大丈夫です。
睡眠が整うと、自然と食事内容も整っていきます。
Q6. 体重が減らなくて不安になります
数字より、食欲・気分・生活リズムを見てください。
そこが整えば、体重は後からついてきます。
Q7. またリバウンドするのが怖いです
怖いと思えるのは、過去にたくさん頑張ってきた証拠です。
今回は「頑張らない」選択をしてみてください。
睡眠を味方につけるとダイエットは別物になる
睡眠改善ダイエットは、派手さはありません。
でも、
・リバウンドしにくい
・自己嫌悪が減る
・生活が安定する
この3つが揃います。
私はもう、「短期間で痩せたい」とは思いません。
その代わり、
「太らない自分でい続けたい」
そう考えるようになりました。
もし今、あなたが
「ダイエットに疲れた」
「もう失敗したくない」
そう感じているなら。
まずは今夜、しっかり眠ることから始めてみてください。
それが、リバウンドを終わらせる最初の一歩になります。
