「ダイエットを始めるなら、何かを足さなきゃ」
昔の私は、ずっとそう思っていました。
新しいサプリ。
最新の食事法。
流行りの運動。
雑誌やSNSで見かけた“効きそうなもの”を、片っ端から試してきました。
でも結果はいつも同じ。
一時的に痩せる。
少し気が緩む。
気づいたらリバウンド。
「また失敗した」
「私って、なんでこんなに意志が弱いんだろう」
そうやって自分を責め続けてきました。
そんな私が、
睡眠改善ダイエットで一番最初にやったこと。
それは、何かを足すことではありませんでした。
“あるものを捨てた”のです。
ダイエットに失敗し続けた私の黒歴史
私はダイエット専門家として活動していますが、
ここに来るまでの道のりは、正直かなり泥臭いものでした。
20代の頃から、ずっと「痩せたい」が頭の中にありました。
食べれば罪悪感。
食べなければイライラ。
朝は食べない。
昼は控えめ。
夜は我慢。
そのくせ、夜になると眠れない。
布団に入っても頭が冴えて、
「今日食べすぎたかも」
「明日の体重が怖い」
そんな考えばかりが浮かんできました。
そして深夜。
コンビニの明かりに吸い寄せられるように、
スイーツやパンを買い込む。
食べている最中は、なぜか落ち着くんです。
でも、食べ終わった瞬間から後悔が始まる。
「もう終わりだ」
「どうせまたリバウンドする」
そんな気持ちのまま、さらに眠れなくなる。
このループを、私は何年も繰り返していました。
睡眠改善ダイエットにたどり着いたきっかけ
転機になったのは、ある女性からの匿名相談でした。
「痩せたいのに、夜になると不安で眠れません」
「ダイエットを考えると胸がザワザワします」
その相談を読んだとき、
胸を殴られたような感覚がありました。
これ、昔の私そのものじゃないか。
そこから、食事や運動よりも先に、
睡眠と心理状態を深く学び始めました。
そして気づいたのです。
多くの女性が、
ダイエットのやり方ではなく、
ダイエットへの向き合い方で失敗しているということに。
睡眠改善ダイエットで一番最初に捨てたもの
結論から言います。
私が最初に捨てたもの。
それは、
「常に痩せたいと思い続ける意識」
これを聞いて、驚く人も多いかもしれません。
でも、これこそが、
私をリバウンド地獄に引きずり戻していた元凶でした。
「痩せたい」が強すぎると、なぜ眠れなくなるのか
心理学的に見ると、
「~しなければならない」という思考は、
脳を常に緊張状態にします。
・早く痩せなきゃ
・失敗できない
・太ったら終わり
こうした思考は、
脳にとって危険信号です。
危険を感じている状態で、
人は深く眠ることができません。
つまり、
痩せたい気持ちを握りしめたまま眠ろうとすること自体が無理なのです。
「意識を捨てる」ことへの強烈な抵抗
正直に言うと、
私はこの考えを受け入れるのに、かなり抵抗がありました。
「痩せたいって思わなかったら、太るんじゃない?」
「気を抜いたら、またリバウンドするんじゃない?」
頭の中は、不安だらけ。
でも、あるとき思ったんです。
今までずっと痩せたいって思ってきて、この結果なら、
一回手放してみてもいいんじゃない?
そう自分に言い聞かせて、
夜だけはダイエットのことを考えない実験を始めました。
夜にやめた3つの習慣
① 体重を毎晩チェックすること
体重計に乗るたび、
数字に一喜一憂していました。
増えていれば落ち込み、
減っていれば調子に乗る。
この感情の乱高下が、
睡眠を浅くしていたのです。
夜の体重チェックは、完全にやめました。
② 寝る前のダイエット反省会
布団に入ってから、
「今日はダメだったな」
「もっと頑張れたはず」
これを毎晩やっていたら、
眠れるわけがありません。
反省は、朝に回す。
夜は回復の時間。
③ SNSでのダイエット情報収集
寝る前に見る、
「〇kg痩せました!」の投稿。
焦りと劣等感が増えるだけでした。
情報を遮断したことで、
心が驚くほど静かになりました。
捨てたら増えたもの
「痩せたい意識」を捨てた結果、
意外な変化が起きました。
- 夜に眠れるようになった
- 食欲が落ち着いた
- 自己嫌悪が減った
体重より先に、
心が安定したのです。
これが、
リバウンドしないダイエットの土台でした。
匿名相談でも多かった「捨てられないもの」
相談者さんから、よくこんな声を聞きます。
「痩せたい気持ちを捨てるのが怖い」
「気を抜いたら戻りそうで不安」
でも、はっきり言います。
その不安こそが、
今まで何度もリバウンドを引き起こしてきた原因です。
後半では、
・よくあるQ&A(5~8問)
・睡眠改善ダイエットで失敗しない考え方
・リバウンドを止めた具体的ステップ
をさらに詳しく解説します。
【体験談】「捨てたはずなのに戻りそうになる」夜との戦い
正直に言います。
「痩せたい意識」を捨てたからといって、
すぐに楽になったわけではありません。
特に最初の1~2週間は、
夜になると不安がぶり返しました。
「本当にこのままで大丈夫?」
「また太るんじゃない?」
そんな声が、頭の中で何度も響きました。
今まで私は、
不安を打ち消すために“頑張るダイエット”をしてきたんです。
でも今回は、
不安が出てきても、
何もしないことを選びました。
これが、想像以上にしんどかった。
行動しない=サボっている気がして、
自分がダメな人間に思えてきたからです。
でも、ここで踏みとどまれたことが、
リバウンドを止める分かれ道でした。
なぜ「何もしない」がリバウンドを防ぐのか
心理学的に見ると、
人は不安を感じたときに行動したくなる生き物です。
ダイエット中の不安が、
・極端な食事制限
・無理な運動
につながります。
これらは一時的に体重を落としますが、
脳には「危機体験」として刻まれます。
すると、
少しでも気が緩んだ瞬間に、
脳は全力で元に戻そうとする。
これが、リバウンドの正体です。
だから睡眠改善ダイエットでは、
不安なときほど、
行動を増やさないことが重要になります。
【Q&A】睡眠改善ダイエットでよくある質問
Q1. 痩せたい意識を捨てたら、本当に太りませんか?
短期的な体重増減はあるかもしれません。
でも、長期的には安定します。
痩せたい意識を強く持ち続ける方が、
結果的にリバウンドを招きます。
Q2. 夜になるとどうしても焦ってしまいます
夜は脳が感情的になる時間帯です。
焦りが出るのは、意志の問題ではありません。
夜は「判断しない時間」と割り切ってください。
Q3. 睡眠改善ダイエット中でも体重は測っていいですか?
測ること自体は問題ありません。
ただし、夜は避けてください。
数字を見て感情が揺れるなら、
一時的に距離を置くのも有効です。
Q4. 食事制限をしないと不安です
不安=必要というわけではありません。
多くの女性は、
すでに十分すぎるほど制限してきています。
Q5. リバウンドばかりで自信がありません
それは、あなたの能力の問題ではありません。
眠れない状態でダイエットをしてきただけです。
Q6. 睡眠改善だけで本当に痩せますか?
睡眠は「土台」です。
土台が整うと、食事や行動が自然に変わります。
Q7. どれくらいで変化を感じますか?
多くの人は、まず気持ちが楽になります。
体重は、その後ゆっくりついてきます。
睡眠改善ダイエットでリバウンドが止まった瞬間
私が「これはもう戻らないかもしれない」と感じたのは、
ある夜でした。
仕事で疲れて、
正直、甘いものが頭に浮かんだんです。
でもそのとき、
「我慢しなきゃ」でも
「食べちゃダメ」でもなく、
「今日はもう寝よう」
と自然に思えました。
この思考が出てきたとき、
初めて、
ダイエットが生活に溶け込んだ感覚がありました。
睡眠改善ダイエット実践チェックリスト
- 夜にダイエットの反省をしない
- 「痩せたい」を一日中考えない
- 不安なときほど行動を増やさない
- 眠れない自分を責めない
- 短期結果より、安定を優先する
まとめ|最初に捨てると、最後まで残る
睡眠改善ダイエットで、
一番最初に捨てたもの。
それは、
「常に痩せようとする自分」でした。
捨てた瞬間は、不安でした。
でも、捨てたからこそ、
リバウンドしない土台が残りました。
もし今、
痩せたいのに眠れない。
何度もリバウンドしている。
そんな状態なら、
頑張る前に、
一つだけ手放してみてください。
それが、
あなたのダイエットを、
最後にしてくれます。
