こんにちは。女性向けダイエットの実践サポートを続けて10年以上、数百名のリバウンドに悩む女性を支えてきたダイエット専門家です。
今回の記事では、私がこれまでサポートしてきた中で圧倒的に多かった悩み——
「慢性的な疲れがとれず、気付けば太りやすくなってしまった」というテーマについて、かなり赤裸々に書いていきます。
「痩せたいのに痩せない」「一度痩せてもリバウンドしてしまう」という相談には必ずと言っていいほど、“自律神経の乱れ”が絡んでいました。
そしてこれは私自身、20代後半〜30代前半の“黒歴史時代”に身をもって経験したことでもあります。
この記事では、心理学的な分析、自律神経ケアの実践テクニック、そして私が現場で見てきた赤裸々な体験談をまとめ、あなたが「痩せやすい体」を取り戻すための方法を、わかりやすく、そして丁寧にお伝えします。
なぜ“疲れているだけ”で太りやすくなるのか?
結論から言います。慢性的な疲れは、それだけで太ります。
「いやいや、そんな単純なこと?」「もっと食べすぎとか運動不足とかが原因じゃないの?」と思うかもしれません。
でも、長年クライアントさんを見てきて断言できます。
太る本当の原因は、食べ物でも運動不足でもなく、“疲労した自律神経”。
疲れが蓄積すると、自律神経のうちの交感神経が強くなりすぎ、体が常に緊張した状態になります。すると…
- 脂肪を燃やすホルモンが低下
- 血流が悪くなり、むくみやすい
- 睡眠の質が落ち、翌日の食欲が増大
- ストレス食いが止まらない
- 体が「省エネモード」になり、カロリー消費が激減
これらが連鎖し、結果的に太りやすく、痩せにくい体質へ変わってしまうのです。
私がサポートした女性たちを見ていて、実は「食べすぎ」や「運動不足」よりも、この“慢性疲労”が原因だったケースのほうが圧倒的に多いという現実があります。
【赤裸々体験談】私の“疲労太り地獄”時代
ここからは少し恥ずかしいのですが、私自身が20代後半〜30代前半に経験した「疲労太りの黒歴史」を共有します。
◆仕事・恋愛・自分磨き…全部頑張って全部崩壊した時期
当時の私は、婚活も仕事も全力で頑張っていました。毎日ヘトヘトなのに、「女性は努力して綺麗でいなきゃ」と自分を追い詰めていたんです。
それでも、太りたくないからと必死にダイエット。
夜遅く帰って、軽く食べておけば痩せられると思っていました。
ところが現実は——
- 食べてないのに痩せない
- むくみがひどく、足がパンパン
- 朝起きても疲れが全然とれない
- 生理不順が増え、肌もボロボロ
そして、一番つらかったのが
「夜中に衝動的に食べてしまう自分を止められない」
ある日、仕事で大失敗した帰り道、涙目のまま24時間スーパーで唐揚げとプリンを買い、帰宅して一気に食べてしまいました。
食べ終わった後、鏡に映った自分を見てショックで…
「なんでこんなことしてるの?」「痩せたいはずなのに」と自分が嫌になり、シャワーを浴びながら泣いた日もあります。
でも今思うと、食欲が乱れた原因は意思の弱さじゃなかった。
ただただ、疲れていたんです。
疲労した自律神経は、心のブレーキを壊してしまう。
そして私は、そのことを全く理解していませんでした。
自律神経が整うと“勝手に痩せやすくなる”理由
私の体験やクライアントの例から、はっきり言えることがあります。
自律神経さえ整えば、痩せるのは簡単になる。
逆に、自律神経が乱れたままのダイエットは、どれだけ頑張っても成功しません。
ここで、痩せやすい体を作るカギとなる2つの要素を説明します。
①副交感神経が働くと“脂肪が燃える”
リラックス状態の時に働く副交感神経は、以下のような働きをします。
- 内臓の働きを高める(消化・代謝アップ)
- 筋肉をゆるめ、血流を促進
- 睡眠の質が上がり、脂肪燃焼ホルモンが正常に出る
- 食欲が落ち着く
つまり、自律神経が整うと自然と体が「痩せやすいモード」になるのです。
②交感神経の暴走を止めない限り、ダイエットは失敗する
疲れている女性ほど、交感神経が常にMAXの“戦闘モード”になりがちです。
- イライラしやすい
- 責任感が強く、頑張りすぎる
- 完璧主義で自分に厳しい
- 寝ても疲れが取れない
こういうタイプは、ダイエットで特にリバウンドしやすい傾向があります。
なぜなら、交感神経が強すぎると身体が常に“ストレス太りスイッチON”の状態になるからです。
疲労太り特有の「痩せない症状チェック」
まずは、以下のチェックで自分の状態を知ってみてください。
- 夜寝ても疲れが取れない
- むくみやすく、足が重い
- ストレスを感じると甘いものを欲する
- 冷え性がある
- 肩や首が常にガチガチ
- ため息が多くなった
- 生理前に情緒不安定になる
- 暴食した後、罪悪感でさらに落ち込む
3つ以上当てはまったら、自律神経ケアが必要です。
8個以上当てはまったら、ほぼ確実に“疲労太りスパイラル”に入っている可能性があります。
疲れからくる「太りグセ」を断ち切るための実践テクニック
ここからは、私がクライアントさんに実際に勧めて効果が高かった方法を紹介します。
すべて今日からできる簡単なものばかりです。
①寝る前の“ゆるストレッチ”で副交感神経をONに
たった3分でも効果は絶大。
疲れている時ほど「深呼吸+ゆったり伸ばす動作」が効きます。
特に、
- 肩甲骨まわりのストレッチ
- ゆっくり背中を丸める・伸ばす動作
- ふくらはぎの軽いマッサージ
これらは血流を改善し、むくみと体脂肪燃焼のベースを作ります。
②夜21時以降のスマホをやめる
睡眠の質が低い=太る
これは科学的に確定している事実です。
スマホの光は交感神経を刺激し、太りやすい体を強化する最悪のスイッチ。
疲れている日ほど、スマホを見るほど自律神経が壊れていきます。
③食事の“最初のひと口”を変える
疲れていると血糖値が乱れ、食欲が暴走しやすくなります。
そこで、食事の最初のひと口を変えるだけで暴食が激減します。
- 野菜
- スープ
- 味噌汁
この“食べ始めの順番”は、疲労太りを防ぐ最強テクニックです。
Q&A①〜③:よくあるダイエット相談
Q1:疲れている日はどうしても甘い物を食べてしまいます。対策は?
甘い物欲求の正体は「脳の疲労」です。
甘い物=悪ではなく、疲れのサインと受け止めましょう。
まずは次の順番で対処すると成功率が上がります。
- 深呼吸10秒
- ナッツかヨーグルトをひと口
- それでも欲しいなら、少量をゆっくり味わって食べる
Q2:疲れている日は運動すべき?休むべき?
休んでください。
疲れている時の運動は逆効果で、コルチゾール(ストレスホルモン)が増え、逆に太ります。
Q3:どれだけ寝ても疲れが取れません。痩せる前に何をすべき?
まずは自律神経を整えることが最優先です。
特に「深呼吸」「ストレッチ」「湯船につかる」が効果的。
——ここまでがパート1です。
後半(パート2)では、Q&A④〜⑧、さらに赤裸々な体験談の続編、「疲労太りスパイラルから抜け出すための1日のルーティン」、そして“リバウンドしない脳の作り方”まで詳しく解説します。
Q&A④〜⑧:疲労太りに悩む女性からのリアル相談
Q4:疲れていると暴食してしまいます。これは意思が弱いから?
全く違います。
暴食は「疲労によって脳がエネルギー不足になっているサイン」で、心理学的には“セルフコントロール枯渇(自制心のガス欠)”と呼ばれています。
つまり、あなたの意思が弱いのではなく、脳が「糖をちょうだい!」とSOSを出しているだけ。
ここを責めてしまうと逆にストレスが強まり、太りやすくなります。
対策としては、
- 夕方にタンパク質+少量の炭水化物を意識して補給
- 深呼吸を3回してから食べる
- “食べてもいい”と許可した上で、少量にする
この「許可して少量」が、疲労太りを止める心理的テクニックとして効果抜群です。
Q5:疲れが取れない状態でダイエットするとリバウンドしやすいって本当?
はい、本当です。
疲労状態で痩せても、ほぼ確実にリバウンドします。
理由は、
- 疲労 → 交感神経が過剰 → 食欲アップ
- 睡眠質低下 → 代謝ダウン
- 脳の自制心低下 → 衝動食いが増える
この“疲労ループ”に入ったまま体重を落とすと、体が耐えられず反動で太ります。
だから私はいつもクライアントに言います。
「疲れを取らないダイエットは、ほぼ失敗する」と。
Q6:ストレスで食べてしまう癖を治すには?
これは自律神経のバランスを整えると一気に改善します。
心理学的には、ストレス食いは“情動調整”のために起きます。
つまり、食べる行為が感情の避難場所になっている状態。
対策としては、
- 深呼吸を習慣化し、副交感神経を強める
- 1日1回、何も考えない時間をつくる
- 疲れたら早めに「休む選択」をする
これを1〜2週間続けるだけでも、食欲の“暴走スイッチ”が驚くほど弱まります。
Q7:ダイエット中、疲れている日はどんな食事がいい?
疲労太りの女性に合うのは、身体に負担の少ない食事。
おすすめは次の通りです。
- 具沢山の味噌汁
- ゆで卵+野菜+少量のごはん
- スープ+タンパク質(チキン、豆腐など)
- バナナ+ヨーグルト
逆にNGなのは、
- 糖質だけの食事(お菓子、パンのみ)
- 刺激物(カフェイン過多、辛いもの)
- 脂質が多すぎる食事(揚げ物やジャンク)
疲れている日は、胃腸も疲れています。
“やさしい食事”を心がけるだけで体脂肪のつき方が本当に変わります。
Q8:月に何回も疲れてしまいます。これはダイエットに向いてない?
そんなことは絶対にありません。
むしろ、疲れやすい女性ほど、正しいケアをすれば劇的に痩せるケースが多いです。
ただし、疲労体質のままダイエットをしても結果は出にくいため、まずは「疲れやすい原因」を特定してケアする必要があります。
特に多い原因は、
- 睡眠負債(慢性的な寝不足)
- 呼吸が浅い
- 肩・首こりによる血流不足
- 考えすぎ(脳疲労)
この4つを改善すると、脂肪燃焼スイッチが勝手にONになります。
【赤裸々体験談】疲労太りスパイラルから抜け出した日
ここで、私自身の「疲労太りから抜け出した瞬間」を紹介します。
あの日も仕事でトラブル続きで、帰宅した時には心も体もボロボロ。
鏡を見て思わずため息。「今日もむくんでる…」「なんでこんなに疲れてるのに太るの?」と自分にイラッとしたのを覚えています。
その日の夜、ふっと思い立って、いつもならしない“湯船にしっかりつかる”ということをしてみました。
深くゆっくりと呼吸しながら、何も考えずにただ湯船に浸かるだけ。
たったそれだけで、翌朝の身体がまるで違ったんです。
- むくみが軽くなる
- 食欲が落ち着く
- 朝の疲労感が減る
- イライラが消えていた
「あ、私は今までダイエットを頑張る以前に、疲れすぎていたんだ」と気づきました。
この“気づき”が、私のダイエット人生を大きく変えました。
疲れを取ると、体脂肪は本当に落ちやすくなります。
疲労太りから脱出するための1日のルーティン
ここからは、実際にクライアントさんの成功率が高かった「疲労太り脱出ルーティン」を紹介します。
◆朝のルーティン
- コップ一杯の水を飲む
- 1分の深呼吸
- 朝日を浴びて体内時計をリセット
- 朝食はタンパク質(卵、ヨーグルトなど)を必ず取る
朝の自律神経の整え方で、その日の“脂肪の燃え方”が決まります。
◆昼のルーティン
- 昼食は「野菜→タンパク質→炭水化物」の順に食べる
- 食後に数分のウォーキング
- 午後の眠気が強い日は5〜10分の仮眠
疲れを昼間に取り戻すだけで、夜の暴食が激減します。
◆夜のルーティン
- ぬるめのお湯で10分湯船に浸かる
- スマホは21時以降触らない
- 寝る前3分のストレッチ
- 布団に入ったら深呼吸を10回
この「夜の休息」ができるようになると、体脂肪が自然と落ち始めます。
心理学的に見る“疲労体質の女性が痩せる時”の共通点
これまで多くの女性を指導してきて、痩せる人にはある共通点があります。
①休むことを悪いことだと思わなくなった
特に頑張り屋の女性ほど、休む=怠けているという思い込みがあります。
でも、心と体の疲労が軽くなった瞬間に痩せ始めることは本当に多いです。
②“完璧ではなく、最小の努力”を選べる
疲れている日はストレッチ5分でもOK。
この柔軟性が継続の鍵になります。
③自分を責めず、状態を言語化できる
「今日は疲れてるから食欲が乱れているだけ」と理解できるだけで、衝動が弱まります。
まとめ:疲労を取るだけで、体脂肪は落ちていく
この記事で何度も書いてきたように、疲労は太る原因の中でも最も強力です。
ダイエットに失敗する人の多くは、“頑張っているのに疲れを無視している”状態です。
でも逆に言えば、疲れを取れば、痩せやすさは一気に戻ります。
自律神経が整い、睡眠が改善し、食欲も落ち着く。
その結果、無理なく自然と体脂肪が落ちる体質へ変わっていくのです。
あなたは意思が弱いのではありません。
疲れすぎていただけです。
まずは、自分を責めるのをやめて、体を休める選択をしてください。
その一歩が、「痩せたい」を叶える最強のスタートになります。
あなたの明日が少しでもラクになりますように。
