はじめに|糖質=悪ではない!

低糖質ブームが続く中、白米やパンなどの「炭水化物=太るもの」と考える風潮があります。しかし2025年以降の栄養学では、炭水化物の“質”に注目が集まっています。日本人の伝統的な和食にヒントを得た「クリーン・カーボ(清潔炭水化物)」ダイエットは、糖質を制限するのではなく、“選び方と食べ方”を整える新習慣です。

Q&A|クリーン・カーボとは何か?

Q1:クリーン・カーボとは?

A:「精製されていない・添加物が少ない・自然な炭水化物」を中心に摂る食生活です。例えば、白米ではなく胚芽米や雑穀米、加工パンではなく天然酵母パン、甘味料や砂糖が入っていない食材を選びます。

Q2:糖質を摂っても太らないの?

A:ポイントは“血糖値の上がり方”。精製された炭水化物は急激に血糖値を上げ、インスリン分泌を促して脂肪を蓄積させます。一方、自然由来の炭水化物は消化吸収がゆるやかで、太りにくい体内環境をつくります。

Q3:どんな食材がクリーン・カーボ?

A:以下のような食材が推奨されます:

  • ・胚芽米、雑穀米、玄米
  • ・里芋、かぼちゃ、長芋などの根菜
  • ・天然酵母のライ麦パンや無添加の米粉パン
  • ・味付けされていない干し芋や蒸しさつまいも

体験談|白米を味方につけて2.7kg減!

背景

筆者(50代・男性・営業職)は、糖質制限に挑戦したがエネルギー不足で仕事に支障が出て断念。そこで「クリーン・カーボ」に切り替えて3週間挑戦しました。

1週目|炭水化物の質を一新

白米から胚芽米に切り替え。コンビニのパンは避けて、自然食品店の玄米おにぎりに。甘味も黒糖や干し芋を選ぶように。体調の安定を感じ始めました。

2週目|和食リズムの定着

主菜は魚、炭水化物は雑穀米、副菜にぬか漬けや味噌汁という構成に。外食は定食屋に限定し、丼やラーメンを避けた結果、昼食後の眠気が軽減。

3週目|甘味依存からの脱却

間食を「焼き芋」や「寒天ゼリー」に置き換えたことで、砂糖依存が解消。結果、3週間で2.7kg減少、ウエストもマイナス3.8cmに。

科学的根拠と国内研究

● 2024年の農研機構による研究では、胚芽米や雑穀は食物繊維と抗酸化成分を多く含み、インスリン感受性を高めると報告されています。

● また、血糖値上昇を抑える「低GI食材」の摂取は、継続的に体脂肪減少に寄与するという論文も発表されています(国立健康・栄養研究所)。

実践ステップ|始めやすく続けやすい!

  1. ステップ1: 炭水化物を完全に抜かず、“自然なものに置き換える”
  2. ステップ2: 主食+味噌汁+副菜という和食バランスを守る
  3. ステップ3: 市販の加工品を避け、自炊や自然食品店を活用

注意点と続けるコツ

  • ● 玄米は人によって消化しにくい場合があるため、胚芽米や雑穀米から始めるのがおすすめ
  • ● 無理な糖質制限をすると代謝が落ちるため、「量ではなく質」で調整を
  • ● できるだけ“甘くない”味覚に慣れていくと、自然に糖質摂取が抑えられる

まとめ|日本の伝統が未来のダイエットになる

クリーン・カーボダイエットは、炭水化物を悪者にせず「日本人の体質と文化に合った健康的な糖質管理」を目指す新しい考え方です。今こそ和食の知恵を取り入れ、無理なく続けられるダイエットを実践してみましょう。